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アラフォーからの挑戦状。

ピンク色の空

カリーニングラードも日が短い。日の出は9時ぐらいなのに、16時半にはもう暗くなる。

短い昼に、と言っても8時間もあるが、外を歩く。
知らない街を歩くのは楽しい。どこに行くでもない。ただ、気の向くままに歩く。ときどき、僕の中の地図がつながったりする。あぁ、この道はこの場所に続いてたんだと。

今日は晴れの日。空がすっきりと良く見えた。

太陽がおやすみになる夕暮れの時間、辺りの色が変わった。見上げれば空がピンク色だ。石畳の街がほんのりと染まる。

カリーニングラードのピンク
カリーニングラードのピンクの空

空は、同じだと思っていた。札幌から見ようと、ビシュケクから見ようと、ノビサドから見ようと、カルーから見ようと、同じ空が広がっているんだと思っていた。

だけど、全然違うんだ。
ドラキュラでも現れそうな紫色だったり、みかんジュースが降ってきそうなオレンジだったり、絵具を原色で塗り重ねたような分厚い青色だったりする。そこに住むわけではない僕には、もうこの空には二度と会えないのかもなと思う。

何でこんなに違うのだろう。
空気中に含まれる不純物のせい?とか、緯度や標高で光の届き方が変わるから?とか、理系的に考えていたらロマンチックのかけらもなくなりそうだけど、とにかく、ちょっと違うんだな。

自分の視点が変わっただけでこんなにも違って見えるんだ。

空の見え方だって一つではない。
きっと全てのものに、違う見え方があるんだろうな。

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