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アラフォーからの挑戦状。

It was so nice to meet you!

シェアハウスを退去する前日の夜に、ジョアンナと廊下で会いました。
ジョアンナはアメリカからやってきた女の子。眼鏡をかけていて口数の少ない、綺麗な顔立ちのかわいい子です。

「こんにちは、ジョアンナ。退去日がついに明日になったよ」と僕は言いました。
ジョアンナはちょっと困ったような、驚いたような顔をして、「寂しくなるわ」と言いました。

いつも穏やかに微笑んでいるジョアンナが他の誰かと喋っているところを僕は見たことがありません。廊下ですれ違ったら挨拶を交わす相手ぐらいはいるのかもしれませんが、基本的に大人しく、シェアハウス内にも知り合いは多くない印象でした。

そんなジョアンナが笑顔を作りながらこう続けます。
「あなたと会えて本当に良かった。あなたは私が困ってるときに助けてくれた。アラフォーマンはすごく優しい人だよ。
会えなくなるのは寂しいけれど、私はあなたを忘れない。デンマークはきっと素敵なところ。絶対に良い経験になるから、楽しんできてね」

何とも情熱的なお言葉をいただきました。真っ直ぐに僕を見つめる瞳は潤んでいて、頬を赤く上気させながら語ってくれます。もしかしてジョアンナ、僕のこと···?

それからその夜、アンドリュー、ヘンリー、ケイトと会いました。みな、口々に「アラフォーマンと会えて良かった」「これから会えなくなるのが寂しい」と別れを惜しんでくれました。どれもこれもが情感たっぷりで、僕がまるで大親友だったみたいです。
なるほど、これはアメリカの標準的なお別れの挨拶なのですね。特別な意味はありませんでした。

極めつけはダニエルです。片手で堅い握手を、もう片方の手で肩を叩き合いながら、「キミに会えて良かった。この出会いが僕の宝物だ」と言ってくれました。
ちなみにダニエルはこの日引っ越してきたばっかりで、上記は初めての会話です。そう言ってくれて嬉しいのだけど、もうちょっと、ここぞという場面のために温存しておいても良いんでないかな。

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