手を繋ごうよ、ダーリン
ダーリン、ダーリン。
英語なのかな?愛する人への呼びかけに使う言葉です。
先日、シェアハウスのマレーシア人女性のところへ、旦那さんが遊びに来ていました。彼らは3日間の国内旅行に行くと言います。僕もお呼ばれしたのでご一緒させてもらってきました。
奥さんは旦那さんを呼ぶときに「ダーリン」と呼びかけます。マレーシア人の英語の発音は、舌足らずというか、教科書の英語とは異なって聞こえます。これが、ダーリンと呼ぶときに、なんとも言えずかわいい。胸の内側をくすぐるような、甘い甘い響きです。
そしてこいつら、すぐに手を繋ぐんです。道端でも、電車の中でも、ご飯を食べているときでさえも。
隙あらば繋ぐというか、こちらは隙なんか全く作ってないんですよ。もう、繋がせてなるもんかという意識満々です。なのに彼らはそんなのものはお構い無し。
おかげで僕は散々と見せつけられるはめになりました。奥さんがそっと手を出して、ダーリンと呼びかけて微笑んで、旦那さんがそれに応えて手を繋いで、肩を寄せあって睦まじく歩く姿を。彼らの真後ろの特等席から。
ええい、ご両人、控えおろう控えおろうぅ、この方をどなたと心得る!慎ましやかな余生を送っておられるアラフォーマン御仁にあらせられるぞ!この場におわすが気の毒で耐え難くあられるぞ!控えおろおうぅ!
すみません、つい取り乱しました。ええ、手を繋ぐのって良いですよね。向こうでは友人の前でもこういう表現が当たり前なのでしょうか。
思いっきりあてられて、誰かと手を繋ぎたくなってしまったアラフォーマンなのでした。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません