ノビサド4日目 午後の遠足 ペトロバラディン要塞
2019年7月17日(水)
昨日の補講、アクセントロジー(発音学)は面白かった。内容を半分も理解できてないのが残念だけど。
遠足へ行く人
朝食を食べて、授業を受けて。授業中、教授のミランが思い出したように言った。
「みんな、今日の遠足に行くかい?」
遠足の行き先はノビサド一の観光名所、ペトロバラディン要塞。地上部分はだいぶ喪失してしまっているのかな、そんなに大きくないけれど、雰囲気ばっちりの遺構だ。
はい、行きます。私も。僕も。
A1クラス12人のうち、8人が参加するようだ。
誰かが質問する。
「お金はフリーですか?」
このサマースクールのすごいところは、これらの充実したアクティビティが全て無料で含まれているところ。どれだけ補講や遠足に参加しても追加料金はかからない。
それでももし遠足に行く気がないと言うのなら、50ユーロ安いコースに申し込むこともできる。週末は忙しいんだという人は、こちらのコースを選ぶのもありかもね。
お昼ご飯を食べましょう
クラブソーニャでお昼ご飯。ハンガリー人のアコーシュと、女の子たちとの席に着いた。
アコーシュはみんなに水を注いだり、ナイフやフォークを用意してあげたりと気遣いがすごい。ちょんまげみたいな奇抜なヘアスタイルをしてるのにしっかりヨーロッパ紳士だ。僕も見習わなきゃいけないんだろうな。
アコーシュはたまにナイフをクルクルと回して遊んでいる。その姿がかっこよい。ジャグリング好きな僕としては惹かれるものがある。
遠足開始は大学前に集合と書いてあったけど、僕らはあまり時間がないから食堂から一緒に歩いていくことになった。ここからなら要塞も大学もほとんど同じ方向だから。
日本人コミュニティ
30分ほど歩くと、川を渡る橋に到着した。いよいよ要塞へ突入だ。
道中、大学の近くで残りのメンバーとも合流した。結構な大所帯だね。
日本人の女の子二人とも話をした。MeganeのMちゃんと、ボーダーのSちゃん。聡明な女性は美しい。
金髪Tくんも一緒にベオグラード大学でセルビア語授業を受けている組らしくて、みなさん面識あるみたい。
「ベオグラード大学にもサマースクールがあるのに、なんでノビサド大学のサマースクールに来ているの?」と尋ねると、こっちの方が評判が良いからとのお答え。どうやらベオグラード大学のサマースクールはあまり大したことないみたい。実際に体験していないから何とも言えないけど。
今回のサマースクールの日本人は全部で4人。約40人のうちの1割もいるし、セルビアに興味のある日本人は意外に多いんだなと思ったけど、TくんとSちゃんは日本の大学から交換留学で、Mちゃんはお仕事の研修で来ているとのことだった。
そうか、純粋にセルビアに興味があって自分から来ている訳ではないのか。まぁセルビア語を覚えたところで、Mちゃんのような仕事じゃなきゃ普通は役に立たないからそれも当然か。
それにしても、外国にいて、日本語でコミュニケーションできるのって安心感がものすごい。海外で出会った日本人と恋に落ちてしまうってのもわかります。どこかでフラグが立ってしまうかもね。
ペトロバラディン要塞
まずは要塞周りなど、外側を歩く。高台にあるだけあって、見晴らしが素晴らしい。
記念写真など撮ったらいよいよ内部へ。ガイドのお兄さんが熱を込めて歴史を説明してくれます。
今日も教授のミランが英語への通訳をやってくれていた。どちらにせよ理解はできない。
遠足終了
大体2時間くらい歩いて、遠足は終了。あとは自由解散となりました。
帰りの道中、ロシア人のスベータとロシア語で少し話した。少しって、本当に少しだけ、2分くらい。
やり取りはできたけど、半月前よりかなり単語も忘れてしまっているな。やはり言葉は使わないとすぐに錆び付いちゃうようだ。
まぁいいさ。もうロシア語のフェーズは終わったんだ。今はセルビア語に集中してやっていこう。
寮に着いたのが18時半ごろ。気が付いたら寝ていた。外はまだまだ昼の明るさなのに。
毎日のこの疲れっぷりがすごい。疲れて眠るのは心地よい。このペースなら、3週間などあっという間に過ぎてしまうだろう。
明日はアクセントロジーの補講がまたある。行ってもあまり理解できないんだけど、前回は楽しかったような気もするから悩ましい。気分が乗ったら行こうかな。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません