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アラフォーからの挑戦状。

Kalø dagbog – カルーの日記

デンマークのホイスコーレの一つであるカルーホイスコーレでは、学校からみんなに日記が渡され、これに日々の思い出を綴るように言われます。
感情を揺さぶったことを色濃く残しておくために。考えたことを整理してより深く理解するために。経験したことを掘り起こし再びそこに刻み付けるために。あとはもちろん、デンマーク語で文章を書く練習のためですね。

Kalo Dagbog
カルーの日記 dag = day, bog = book

荷物を整理していたら日記が出てきたので、せっかくなのでカルー初日の文章を転記してみます。当時の僕はこんなことを思っていました。

ちなみにこの日の日記を書いたのはカルー1週目の終わりの金曜日です。まだまだデンマーク語を習いたてなので表現が非常に拙いのです。このころは過去形という概念をまだ知りませんね。
基本的に原文ママですが、明らかに間違えていて意味の通らないところは*印で訂正しました。

18, 08, 2019 søndag

Det var en lille regnfuld. Jeg kommer til Danmark! Jef flyver fra Gdansk til Årfus lufthavn. Det var august, men det var kold. Jeg tænker det var Efterår.
 デンマークのオーフス空港に到着した時のことですね。8月なのに寒いな!と感じたことを覚えています。

Jeg går fra lufthavn for Kalø, fordi der er ingen bus. Efter 20 minutter, en kvinde snakker for mig, “Komme, Jeg kører dig.” Der glæder mig fordi der er over 10 km og Jer(*jeg) har min bagage.
 オーフス空港からカルーへは10㎞強の距離があるのですが、直接向かうバスはありません。「徒歩で行ってやる」と歩き出した僕の前に一台の車が停まり、なんとカルーホイスコーレまで乗せてくれました。感謝感謝。

Jeg ankomme til højskolen omkring kr. 1(*kl.). Jeg går i spisesalen og møder med Ahmad og Karen. De laver aftensmad. Det dufter godt. Jeg var sulten. Karen ringer til Simon for mig.
 カルーホイスコーレに到着した僕は食堂でアフマドとカーンに会いました。カーンが僕らの先生の一人だとはこのときは気付かず。カーンが責任者のシモンを電話で呼んでくれました。

Simon kommer efter minutter. Han siger, “Det er tidlig, men vi giver dig dit værelse.” Han snakker meget og har skæg. Han er manden Jeg forestille som højskole.
 シモンがやってきて、僕を部屋に案内してくれました。シモンは髭面の良くしゃべる男です。まさに僕がホイスコーレにイメージしていた通りの人でした。山に住んでいそうだよ。

Jeg har tid. Jeg går omkring(*rundt) højskolen og møder med en gammel mand. Han hedder Liu. Hans søn er chefen af Landburgskole. Han anbefaler mig skoven. Jeg går der.
 車に乗せてもらったのでかなり早くに到着しています。夕方の歓迎会まで時間があったのでそこらをうろうろしていると、ある年配の男性と出会いました。話していると、森歩きが良いよと勧めてくれました。さっそく行ってみることにしましょう。

Efter 40 minutter gang, jeg ankommer til Rønde. Det er en lille by. Kun supermarked åbne. Jeg køber en børste og pasta. Og går tilbage højskolen.
 40分ほど歩いたら、ロンドという街に到着しました。とても小さい街です。5分歩いたら街を通り過ぎてしまいます。さらに、日曜日だったのでどこも閉まっています。スーパーマーケットだけが開いていました。少し買い物をして帰りました。

Foran spisesalen jeg møder med en mand med lang blond hår. Han siger at han er vores lærer. Han er en ny lærer og starter med os.
 カルーに戻って食堂の前を通ると、金色で長髪の男性と出会いました。彼は言います、「僕は君たちの先生だよ」と。彼は今期から先生を始めるそうです。僕らと一緒にスタートですね。

I aften, der er en velkommen fest. Jef ankommer sidst og var overrasket. I spisesalen mange japaner sidder. Jeg forstår ikke hvorfor der er for mange japaner.
 夕方、歓迎会に出席した僕は衝撃を受けます。そこに日本人がたくさんいたから。ここ、デンマークだよね?何でこんなに日本人がいるの?と不思議でした。このころはホイスコーレに日本人がたくさんいることを知らなかったので。

Alligevel, mit ny liv starter her. Jeg snakker med noget dansker. Det er svæar. Jeg spiser mad. Det smager dejligt.
 とにかく、ここで新しい生活が始まりました。デンマークのご飯は美味しかったです。

Jeg går i send og sover snart.
 そしてベッドへ行き、あっという間に眠りましたとさ。

dagbog contents
中はこんな感じです。文字がぎっしり。

日記って偉大だ

とまぁこんな感じのスタートでした。
もう半年も前のことですが、すごく鮮明に覚えています。やはり日記に書いたことが記憶を助けているのでしょうね。

このころに抱いた感情や考えたことをもっと記録しておけば良かったとも思うのですが、それには語学力が足りません。行動したことを動詞で書くのが精いっぱいです。
そんなときはデンマーク語にこだわらず日本語で書くのも良いかもしれませんね。

と書きながら気づきました。このブログが日本語の日記そのものですね。

色んなことがあるので全てをここに書くのは難しいけれど、あとから振り返ったときに懐かしい気持ちになれるよう、感情豊かに行動していきたいと思います。

2020年2月18日(木)

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