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アラフォーからの挑戦状。

カルーホイスコーレに必要な語学力

こんにちは、アラフォーマンです。
2019年秋期のカルーホイスコーレに滞在中です。

先日、カルーホイスコーレに興味がある!という方から質問をいただきました。ありがとうございます。今日から何回か、それらの質問に答えてみたいと思います。
以下は僕の個人的な意見になります。あくまでご参考までに。

語学力は必要ですか?

Q. 英語について、私は語彙力があまりありません。相手の言うことを聞くことはできるけど、話したいことがなかなか言葉に出てきません。
授業や生活に関して、英語力はどの程度必要ですか?

A. もちろん、英語(あるいはデンマーク語)がある程度話せた方が良いです。ですが、必須ではありません。

デンマーク語が話せなくてもOK

入学時にデンマーク語が話せなくても、それは全然大丈夫です。まったくのゼロから、ここでデンマーク語を始めるという学生もかなり多いです。

とは言え、授業についていくことを考えると、デンマーク語の知識なしで全てを現地で学ぶのは辛いものがあります。簡単な入門書で良いのでざっと目を通して言語の概要を理解しておくことをお勧めします。それだけでデンマークに来てからが段違いで楽になると思います。

授業の言語

カルーへ来る日本人はデンマーク語を学びに来る方がほとんどです。

授業では、先生方はできるだけデンマーク語を使ってデンマーク語を教えます。でも、それだけではどうしても伝えきれないことが山ほどあるので、そんなところは英語で説明してくれます。
デンマーク語も英語もいまいち理解できないとなると、授業についていくのが相当大変になると思います。

初心者クラスでは、生徒からの質問は英語でされることが多いです。いくらかデンマーク語が操れるようになったとはいっても、まだまだ自分で文章を作るのは大変ですからね。

メイン科目としてデンマーク語コースを選択した人たちも、語学の他に選択科目としてスポーツや料理、音楽などを取れます。
選択科目では、先生によってはデンマーク語を全く使わないで英語で話す人もいます(生徒が全員英語の方が得意なので)。

日常生活では

デンマーク人はほぼ100%英語が堪能です。小学生からおばあちゃんまで英語を操ります。
もちろん、ホイスコーレの先生、職員方も全員英語を話せます。

デンマーク語コースに他の国から来ている学生もほとんどは英語がペラペラです。学生同士で話すときは基本的に英語で交流することになると思います。
練習のために積極的にデンマーク語で会話を試みる人たちもいますが、彼らも普段は英語で会話します。

デンマーク語を理解するために

デンマーク語は英語と非常によく似た言語です。
ルーツをたどればどちらもドイツ語を祖とするゲルマン語族に属します。また、イングランドがデンマーク人バイキングの支配を受けていた歴史もあって、英語にはデンマーク語から影響を受けていることがたくさんあります。

文法はほとんど英語と同じです。語順も、品詞の考え方も、受動態や関係代名詞といった概念も、すべて英語の知識をそのまま使えます。
語彙も英語と共通するものがとても多いです。初めて触れるデンマーク語でも、ある程度英語の言葉から類推できます。

全く異なるのは発音です。デンマーク語の発音はひどいものです。悶えてるようなふざけてるような何とも言い難い声を出します。
ただ、音は違えど文のリズムや強弱なんかは英語と共通するようで、英語ができる方はデンマーク語の聞き取りも割とすんなりと身に付けられるようです。

つまり、英語の知識があればあるだけデンマーク語の習得は楽になります。

日本人がたくさんいるので

デンマークのフォルケホイスコーレには日本人がたくさんいます。
それには良いところも悪いところもあって、言語の面で言えば、日本語しか話せなくても周りを頼って生活していくことは可能です。

英語よりもデンマーク語よりも日本語は遥かに気楽なもので、僕もそうなんですけど、気が付けば日本人同士で一緒にいることが多いです。
「せっかく海外に来たのに日本人といても意味がない!」と思う方は、他のホイスコーレを探した方が良いかもしれませんね。カルーは特に日本人の多い学校の一つだと思います。

詳しくは、フォルケホイスコーレに日本人多すぎ問題をご覧ください。

コミュニケーションは語学力ではない

日本人以外とコミュニケーションをとるときには、英語が使えた方が良いのは当然です。
でも、英語が話せれば楽しく話せるかと言えばそうではありません。それが何語であっても、「言葉を話せる能力」と「楽しく会話をする力」は別のことです。

例えば、日本人であれば誰でも日本語を話せます。もしそれだけで関係が築けるのであれば、みんなが日本人誰とでもすっかり仲良くなれるはずです。でも、実際はいつでも会話が盛り上がるとは限りませんよね。
それは英語であっても同じことです。

逆に、英語もデンマーク語もあまり上手に話せないのに、どんな相手とでも仲良くなれる素敵な魅力を持った人もいます。
その人は、言葉がわからないなりに、最低限の単語と身振り手振りで相手と意思疎通して笑いあっています。傍から見ているだけで、相手に伝えようとする気持ち、相手の意図を汲もうとする意志が伝わってきます。

言語はツールとして有用だけれど、まずはやっぱり気持ちが大事。
そこがコミュニケーションの原点で、一番大切なことなのだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
デンマークのホイスコーレに必要な語学力について、思うところをまとめてみました。
英語の知識はあった方が生活が楽になることは間違いありません。ただ、どれも結局は自分の気持ち次第でカバーできると思います。ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。

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