コロナ対策状況 ジョージア編
2020年5月。日本で自粛要請が出されているように、ここジョージアでもコロナ感染を防ぐための対策がとられています。
ジョージアのコロナ対応状況
ジョージアはここまで非常によくやっています。
ここまでの途中経過
まずは数字を見ていきましょう。
コロナ感染状況をまとめているworldometerのデータによると、20205月15日までにジョージア国内で陽性が確認されたケースは671症例、死者12名となっています。
2月26日に第一例が発見されてから80日ほど、しっかり踏ん張っていると言って良いでしょう。
素早い初期対応
振り返ってみるとジョージアの対応は早かったです。
世界が急に騒がしくなった3月。21日時点で国内の陽性患者はまだ50人にも達していなかったのですが、その時点で国境を閉じるだけではなく、国内の都市間移動手段もストップさせました。これはとても効果的だったと思います。
同時に、観光施設やレストランの営業を禁止し、「みんなどうやって生活費を稼いでいるんだろう?」と思うほど店を閉じたまま2か月が過ぎます。多分ジョージアの人々はそんなに貯蓄がないと思うので心配にもなります。
また、営業を続けているスーパーや薬局へ入店する際にはマスク着用が義務付けられ、加えて店員は手袋着用、店内のアルコール除菌も欠かしません。
夜間(夜21時から朝6時まで)の外出は禁止です。警察に見つかると、罰金2,000ラリ(約67,000円)だそうです。
他にも、どんな理由であれ10人以上集まることは禁じられています。教会も活動していません。
ジョージアは本気なんですね。
何はともあれ感染を食い止める。そんな強い思いを感じました。
バトゥミは陽性0人なのに
ここバトゥミでは僕が聞いた限り未だに感染者が出ていません。700人弱のコロナ陽性患者はほとんど首都トビリシ近郊のものです。
そして、他都市との公共交通もストップしています(自家用車、タクシーはOK)。感染の恐れはかなり低いはずです。
そんな、言ってみれば安全な状況下です。それでも、みんなきちんと対策をしているのです。4月の時点で街を歩く人の7割以上がマスクを着用していたことは印象深いです。ちなみに屋外ではマスク着用の義務はないのにも関わらずです。
もちろん、教会やお店等も活動していません。
ここまでの経過だけを見れば、対策は少し大げさじゃないかとも思ったんです。
だってコロナウィルスはこの街にまでは入ってきていないんです。経済を止めてまで自粛することはないんじゃないかと。外部との接触をストップするだけで十分な効果が得られているじゃないですか。
だけど、みんな協力的なんです。街に漂う雰囲気は、そんなに悲壮なものでもありませんでした。
お上が休みと言うなら休み。文句を言ってもつまらないよ。
そう割り切って暮しているようでもありました。
その協力的な姿勢が、なんだかすごいなぁって。妙なところで感心してしまいました。
今まで、行政の「マスクを推奨」という指示に素直に従うのは日本人ぐらいかなと漠然と思っていました。
日本人が異常なほど従順なだけで、他の国の人たちはきっとそんなに言うことを聞かないだろうと。アメリカやフランスのような先進国だろうと、アフリカや東南アジアのような途上国だろうと、きっと外国の人たちは適当なんだろうなと思っていました。
しかし、バトゥミの街を見ると、しっかりと予防に協力するジョージアの人たちがいました。マスクは自主的に着用するし、禁じられている夜間の外出は全くしません。
その協力ぶりは、もしかすると日本人以上かもしれません。
そして、その成果はこれまでの感染者数にもしっかりと出ています。素晴らしいことですよね。
もうすぐ解放?
ここのところ、夏が近づき街も少し浮かれはじめたようです。自粛にも少し飽きたし、きっと暑くなってきたというのもあるのでしょう。バトゥミの街では路上でマスクを着けている人は1-2割程度になってきました。
今の状況なら確かにマスクは必要ないかなと思います。
そろそろ浮かれても良いでしょう?だってここはリゾート都市。
この調子で落ち着いてくれて、夏には海辺が観光客でいっぱいになりますようにと願っています。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません