居場所が必要 - 僕の拠り所はどこですか?
こんにちは、アラフォーマンです。
バトゥミは今日も天気が良かったです。最近は穏やかな陽気で過ごしやすいです。
さて、しばらく不調に陥っていたことを先日の日記で吐露してしまいました。
情けない話なので、あまり張り切って言いたくはないのですが、実は自分で気付いているんです。どうして調子が悪かったのか。
ご心配してくださった方もいるかと思います。少し、最近のことを報告しておこうと思います。
リトアニアを脱出せよ
コロナのせいで世界がばたばたし始めた頃、まだそれほど感染者のいなかったリトアニアでも予防のため社会活動を自粛することになりました。
その一環として大学の授業も全て一時中断となりました。僕の通っていたビリニュス大学も同様です。連絡を受けたのは3月12日(木)の夕方のことでした。
当時の僕は、シェンゲンエリアのビザフリー滞在90日の期限があと半月ほどに迫っていました。3月末にリトアニアから移動する予定でチケットも予約していました。
12日の時点ではまだ飛行機は飛んでいましたが、しかし状況はいつ悪化するかわかりません。
「このままコロナ情勢の様子を見ていたら、もしかして3月末には移動できなくなっているかもしれない」そう思った僕は、すぐに移動できそうなフライトを探し、3月15日(日)未明の航空便でジョージアに移動してきました。
ここら辺の状況はリアルタイムで記事に書いていたので、気になる方は3月中頃の記事をご覧ください。
そうして無事ジョージアにたどり着けました。そこまでは良かったんです。問題はそこからでした。
さてこれから何をしようか
ジョージアに着いて早々、コロナ対策でジョージアも国境を閉じました。博物館や景勝地は営業を中止し、レストランもしばらくドアを閉めることになりました。街と街との移動も禁止されました。
ジョージアの緊張状態は、とりあえず1か月続けることが宣言されました。
僕は移動が全面禁止される直前にバトゥミに到着し、そこのホステルにに留まることにしました。
オーナーはとてもフレンドリーだし、部屋もまあまあ綺麗で過ごしやすい。長く滞在するのにとても良いホステルです。ここを見つけられたのは幸運だったと思います。
しばらくはここで過ごすことになりました。しばらくとは、一体何日になるのでしょう。ありあまるほどの時間がありました。
最初はグルジア語の勉強を始めました。僕はその土地の言葉を学ぶことが好きなんです。
でも、どうしたんでしょう。何故か勉強に気持ちが入りません。全然楽しくないんです。
ジョージアでひっそりと暮らすだけなら、ほんの少しの英語ができればそれだけで事足ります。グルジア語は必須ではなく、趣味でやろうと思っただけです。楽しくないのなら、無理してやることはないのです。
さて、僕には時間だけが残りました。溢れんばかりの時間を、一体どうやって過ごせば良いのでしょうか。
僕には居場所が無い
僕は自由です。
何一つやらなきゃいけない義務はありません。守らなきゃいけないものもありません。思うままに好きなところに行っても良いし、だらだらといつまでも寝ていたって構いません。
僕は自由です。
なぜなら、僕は何にも所属していないからです。何に縛られることもなく、誰に求められることもありません。
自由とは、単純に良いものだと考えていました。自由があれば僕の心は満たされると信じていました。それがこんなに虚ろな状態だったなんて、思ってもみませんでした。
自由な僕は、いつのまにか、自分が立っている位置まであやふやなんです。ここで一人時間を溶かしていくうちに、輪郭も段々曖昧になって、僕までもが背景の中に溶けていってしまいそうです。
居場所が無い。何かにつながっていないと、自分自身さえ認識できない。一体何をするために、僕はここにやってきたの?
そうして僕は何もできない状態になりました。
その状態は抜け出したようです
この、居場所が無いという感覚は、デンマークのホイスコーレが終わった後ぐらいから感じていました。ホイスコーレの後、次のエストニア語ウィンタースクールが始まるまでの2週間をどう過ごせば良いかわからなかったんです。スクールが始まってホッとしたのを覚えています。
ウィンタースクールは楽しかったです。そして、2月から参加したリトアニアのビリニュス大学はもっと楽しかったです。大学でも寮に帰ってからも毎日リトアニア語の勉強をしていました。夢中になるってこういうこと。気持ちがすごく充実していました。
それが、コロナウィルスの影響で唐突に打ち切られました。
そういうタイミングの問題もあったのかもしれません。やる気がみなぎっていたところで予定が突如空白になったものだから、心にぽかりと空いた喪失感も大きかったのでしょう。意識していたわけではなかったけれど、1月を振り返って学校に行きたいなんて日記を書いていたのもそんな気持ちの表れだったんでしょうね。
僕は駄目になってしまいました。どうしてもやる気が出ませんでした。ベッドの上から動けませんでした。スマホを操作する指だけが動いていました。
ゲームをしても、動画を見ても、何をしても楽しくありませんでした。面白いと感じる感覚が欠けていました。それでも、ベッドの中で、スマホだけをいじっていました。
そんなように多少しんどい期間もありましたが、今は割と大丈夫になりました。
しばらくやる気が出ない日が続いてこれはまずいと思ったとき、最初はかなり無理をして公園に出かけました。公園でスマホをいじっていました。それだけでも随分と効果はあったように思います。
次の日とその次の日はベッドでお休みしたのだけど、3日後にまた気力を振り絞って出かけました。そうやって徐々にマシな状態に近づけていきました。
最近はほぼ毎日3時間ほど公園で過ごしています。本を読んだり、のんびりしたり。外に出た分だけ気持ちが落ち着く気がします。やっぱり僕は公園が好きなんです。
明日も晴れますように。
それではみなさん、おやすみなさい。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません
コメント
とりあえず生きてて良かった(笑)
この4月に札幌に転勤してきたよ。まだ震える寒さ。ここ。桜なんて咲く気配まだないし。
戻ってきたら、ソーシャルディスタンス確保しながらジンパでもしよう。
ぐっちさん、こんにちは。
今は札幌にいるんですか。4月はまだ寒いですよね。
ソーシャルディスタンスジンパ、興味あるワードです!