日本語パートナーズの書類選考まとめ
日本語パートナーズの1次選考ではどのような書類を用意するのでしょうか。それほど分量は多くありませんが、手配するのに時間のかかるものもありますので早めに準備に取りかかった方が良さそうです。
日本語パートナーズ
日本語パートナーズとは、国際交流基金が運営している日本語教育事業のボランティアプログラムです。アジアの学校における授業を現場でお手伝いします。
特徴として、アシスタントが主であり特別な資格は不要、期間は半年から10か月程度、補助金が出るといったことが挙げられます。学生からシニアの方まで幅広く活躍されています。詳しくは、日本語パートナーズって何?をご覧ください。
選考について
日本語パートナーズの選考は大きく2段階で行われます。選考全体の流れについて、詳しくは選考の流れをすべて解説をご覧ください。
まずは書類による1次選考です。この記事で説明します。
応募者の経歴や能力、プログラムに対してどんな想いで挑戦しているかなどを記載します。
書類選考に通れば、次は面接による2次選考です。
国際交流基金の担当者の方々を相手に、2~4人程度のグループ形式で行われます。面接の時間は1グループで1時間弱です。想像以上に短いので、言いたいことをしっかりと練ってから臨んでくださいね。
書類選考
書類選考については、ホームページの募集要項に丁寧に内容が開示されています。まずはそちらを熟読して挑んでください。
提出書類
応募には、社会人の場合には以下の4種類の書類が必要です。
- 応募用紙
- 卒業証明書
- 在職証明書
(用意できない場合は、推薦状を2枚用意することで代用可) - 推薦状
学生であれば、卒業証明書と在職証明書は不要で、代わりに在学証明書を手配してください。応募用紙、在学証明書、推薦状の計3種類です。
このうち、日本語パートナーズ側がフォーマットを用意しているのは応募用紙のみです。卒業証明書・在職証明書については、該当の機関に発行をお願いしましょう。推薦状については、応募者との関係など事務的な情報を入れる必要がありますが、基本的に形式は指定されていません。
応募用紙の入手方法
まずは応募用紙を入手しましょう。応募用紙は、登録をした人にだけ送付されます。
応募登録はウェブ上ですぐに終わります。何も難しいことはありませんので、応募登録をしようを参考にして登録を済ませてください。
送られてきたメールに記載されているリンク先から応募用紙をダウンロードします。用紙は2種類(PDF、WORD)用意されており、どちらを使っても構いません。ご自身の環境に合わせて選択してください。両方ダウンロードすることも可能です。
応募用紙に記載する内容
応募用紙に記載する内容は、経歴などの事務的なパートと、日本語パートナーズへの応募動機などの記述パートの2部に分かれます。
事務的なパート
まずはどの派遣先に応募をするのかを選択します。
2019年第1回募集では、マレーシア6期とブルネイ5期を同時に募集しています。これらのどちらかだけに応募しても良いし、両方希望しても構いません。
専願と併願でどちらの方が受かりやすいのかはわかりませんが、過去の応募者の話を聞く限り、どちらでも受かる人は受かっているようです。純粋に、興味のあるところへ希望するのが良いと思います。
応募用紙には証明写真が必要です。
サイズはパスポートと同じ、縦4.5cm×横3.5cmのものです。5か月以内に撮影したものを用意してください。
その他の項目では、通常の履歴書の内容(職歴など)に加えて、「趣味・特技」、「外国人との交流や協働の経験」、「外国人に対する日本語教育の経験」などがあります。
応募動機などの記述パート
こちらは記述式の小論文みたいなものですね。
回答欄はA4で2ページ分の分量で、質問は全部で5つです。フォーマットはあらかじめ決まっており、行数を変えたりすることはできません。
質問内容は次のようなものです。
- 応募理由
本事業のどんな点に魅力を感じたか - 派遣先での活動内容
- プログラムに活かせるあなたの強み
- 派遣生活での不安点
- 参加後、日本語パートナーズキャリアをどう活かすか
手書きかPC入力かはどっちでも良い
募集要項にも明記されているように、書類の記入は「手書き」でも「PCによる入力」でもどちらでも構いません。
(6)応募時の留意事項
日本語パートナーズ 募集要項
ウ.応募用紙一式は手書き・パソコン入力作成のいずれも問いません。
説明会でも毎回「どちらの方が良いのですか?」と質問があがっていました。みなさん気になるポイントなのですね。担当者の回答はいつも「どちらでも構いません」というものでした。
もし字の奇麗さに自身のある方は手書きで書くと印象がアップするかもしれません。そこら辺は通常の履歴書と同様でしょう。ですが、慣れない方にとって2ページ分以上を手書きで書くというのは結構な労働です。段々集中力も途切れてミスも増えてきますので、可能な方はPCでの入力とした方が無難だと思います。
推薦状
推薦状はどなたかに作成をお願いする必要があるため、早めに相談しておく方が望ましいですね。
記載内容は以下のとおりです。分量はA4用紙1枚程度とされています。
- 宛先(国際交流基金アジアセンター)
- 推薦状作成日
- 推薦理由
- 推薦状作成者に関する情報
(氏名、応募者との関係、連絡先住所・電話番号・メールアドレス等、印または署名)
問題は誰に作成を依頼するかです。
募集要項から抜粋します。
イ.推薦状作成の依頼
以下は作成依頼をする人の一例です。必ずしも以下の例どおりでなくても問題ありません。応募者の人柄、学業や仕事等の実績をよく知る方に作成を依頼してください。ただし、親族は除きます。
学生の場合:ゼミの指導教官など
社会人の場合:これまでの勤務先や所属機関の関係者など
注:上記のほか、日本語教師養成講座を受講している場合は講座の担当講師、地域のボランティア活動やサークル活動に参加している場合は各団体の代表者など。
僕の場合は会社の上司にお願いしたのですが、当時は地域の日本語教室ボランティアにも参加していまして、そちらにお願いした方が良かったのかなと思いました。というのも、日本語パートナーズに採用された場合、長く会社を休むか辞めることになりますので、少しだけごたごたがありました。
ボランティアの代表であれば、こちらとしても依頼しやすいですし、依頼された側も書きやすいと思います。
応募は郵送で
全ての書類が整ったら、封筒に入れて国際交流基金宛てに郵送しましょう。
応募期間内必着です。遅れたら受理されません。また、持ち込みも不可とされています。
郵送時には封筒に「”日本語パートナーズ”応募書類在中」と朱書きするのを忘れないようにしてくださいね。
選考結果通知
書類選考の合否通知はEメールで届きます。
通知期間は例えば「6月13日までに通知」というように幅を持たせて記述されているのですが、どうやら合格でも不合格でも期日最終日に一斉に通知が届くようです。連絡が遅いからといって不安になる必要はなさそうです。
書類選考に合格した方は、おめでとうございました!
次は2次選考の面接ですが、その前に健康診断など追加の書類の提出が必要です。詳しくは、2次選考に必要な書類をご覧ください。
面接でよく聞かれる内容については、面接で聞かれることにまとめましたので、よろしければ参考にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は日本語パートナーズの1次選考に必要な書類についてまとめました。応募用紙の他にも、誰かへ依頼する推薦状だったり、発行の手間がかかる卒業証明書や在職証明書なども必要となりますので、〆切には余裕を持って準備を進めましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたの挑戦が実りあるものになりますように。
それでは今日はこの辺で。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません
コメント
堀野さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なかなか書類選考も大変ですよね。
確かに、日本語パートナーズは現地での交流の役目も大きく期待されていると感じました。その辺もうまく盛り込めると次は一歩先に進めそうですね。
第1回募集は募集人数の少なさから倍率が高めだと思われますので、ぜひ第2回募集で巻き返してやってください。頑張ってくださいね!
今年のマレーシア6期・ブルネイ5期に応募し、書類で落ちました。
8年前に日本語教師の資格を取ったもののその後その職に就かずにいた未経験者です。
有資格者が落とされるのだから別の記事でコメントをしたのりさんの言うように人間性なのでしょう。
考えてみれば、自分は「どのようなことを授業でやるか」など授業に関することを書類に書いて授業以外の「現地で何ができるか」を、『交流』についてはアピールしていなかった。
そのあたりを踏まえて次の応募に臨もうと思います。