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アラフォーからの挑戦状。

ノビサド1日目 クラス分けテスト

2019年7月14日(日)

ノビサドに到着し、学生寮に入寮した僕。今日はサマースクールのオリエンテーションとクラス分けテスト。それよりなにより、どんな人たちがいるのか気になる。

オリエンテーション

最初の集合

「午前9時に寮の入り口に集合。そこからみんなで朝食に向かいます」という案内に従って、9時25分、どきどきしながら寮入り口への階段を降りる。僕の部屋は3階だが、下からは何の声も聞こえない。あれ、場所はあっているのかな。
1階に降りていくと、10人超ぐらいの人が集まっていた。誰もしゃべっていない。空気が固い。

大学を卒業したぐらいの年頃の背の高い女性が紙とペンを持っている。雰囲気から、彼女がスタッフだろうと声をかける。
「ハロー」「Hello.」
やり取りはそれだけだった。名前を聞かれたりしないのか。まぁいいや。

ぱらぱらと人が集まってくる。アジア人らしき女の子もいる。日本人だろうか?わからない。だって誰も何もしゃべらないから。こういう時は下手に動かずに待ちの一手だ。

9時半を5分ぐらい過ぎたところで、背の高い女性が「行きますよ」と歩き出した。

朝食へ

歩きながら、数組のグループが出来上がり会話をしていた。彼らは今自己紹介をしているのだろうか。それとも元から友達だったのだろうか。
組に属さない一匹狼もぱらぱらといる。あっちのイケメンの彼はヘッドホンを首にかけて歩いている。こっちのTシャツの女性は、なるたけ気配を消しておとなしく歩いている。よし、こっちの女性に話しかけてみよう。

「こんにちは」
「こんにちは」
「アラフォーマンと言います。日本から来ました。あなたは?」
「私はハンカ。チェコ人よ」

そんな感じで少し会話を交わす。あぁ、やっぱり英語を聞き取るのが難しい。この子は結構優しい感じの人だけど、声がちょっと小さい。聞き取りに厳しいところがあるね。

10分弱歩いたころ、僕らは食堂に到着した。ちょっと会話も途切れがちのところだったので良かった。でも、数分は会話が続いたぞ。

食堂は一般のレストランの一部を占領する感じで食べるようだ。自由に席に就けと言われている。と言っても僕らはグループの最後尾を歩いていたので、もう席はほとんど埋まっていた。自然と入り口近くの空いていたテーブルに座る。

食堂
食堂

席にはフィンランド人のパヌとマルコ、それにハンカと僕の4人だ。
パヌは僕より一回りほど年上に見えるけどとても元気なおじさんだ。場を盛り上げようと話してくていれる。去年のサマースクールにも参加したとのことで、いろいろとアドバイスをくれた。
マルコは一回りぐらい年下の青年。この日はとても寡黙だった。フィンランド人はシャイだと聞くし、彼は典型的なフィンランド人なのだろう。そして非常に静かに話す彼の英語は全然聞こえない。

ご飯のお味はほどほどだ。まずくはないが、特別おいしくもない。バゲットやらスープやらがヨーロッパを感じさせる。

ご飯を食べたら、再び大学へ向けて歩き出す。緑がいっぱいの道だ。
パヌに色々アドバイスしてもらいながら15分ぐらい歩いた。寮から大学までは結構離れているんだな。

ノビサド大学哲学部
ノビサド大学哲学部

オリエンテーション

僕らが授業を受けるノビサド大学の哲学部が見えてきた。白とレンガ色の明るい色合い。中に入ると、あぁ、大学ってこんな雰囲気だったなと思いだす。いや、僕の通っていた大学と比べるとだいぶオシャレか。

教室に案内されると、既に15人ぐらいの学生が席についていた。寮には入っていない人たちなのだろう。空いている席に僕らも座る。

オリエンテーション
オリエンテーション

先生が黒板に書いていることを説明する。クラス分け。授業のスケジュール。遠足。補講。寮生活。
英語で話してくれているんだけど、言葉だけで理解できるのは半分もない。黒板に書いてくれていて良かった。

授業は英語なのかな。セルビア語なのかな。どちらにしても厳しいな。頑張らないと。

クラス分けテスト

最後にクラス分けテストを受ける。セルビア語の知識を測るためのテスト。A4一枚両面。問題文もセルビア語だ。
12時までと言われたので、時間は約1時間だ。そんなにきっちりしていない感じで、受け取った人から始めてねって言われたっぽい。みんなかりかりと解き始める。

あれ、まずいな。全然わかんないな。そりゃそうか。ほとんど勉強していないからな。何も書けないから5分あれば十分だよ。
あっという間に終戦を悟り、周りを見回す。みんなばっちり取り組んでいる。おっと、完全な初心者はいないんだな。ちょっと場違いだったかもしれない。

20分を過ぎたころからぱらぱらと退室する人たちが出てきた。彼らは全て解けたのだろうか。
僕も時間は余っているんだけど、まだ出ていくわけにはいかない。最後まで教室を守る使命があるんだ。

11:55、残っているのは僕ともう一人だけになった。そろそろ良い頃合いだろうか。手を挙げて先生を呼ぶ。「最低限書かなければいけないのはなんですか?」
先生はちょっと笑った。それを今聞くの?という感じで。

でもしょうがない。だって、セルビアで IME とか書かれていたって、それが名前のことだなんて僕にはわからないから。
名前、年齢、出身国など、最初の5つの欄だけは埋めてねと言われてテストは終了。

クラス発表は明日の朝。何のクラスになっているか楽しみだな。

ノビサド案内

試験を受けた後は、数人の先生に連れられてノビサドの街中を歩く。
よくわからない像の前に立ち止まり、よくわからないセルビア語の説明の後に通訳がよくわからない英語で話してくれる。この人の英語は低音のかっこいい声だ。そしてとても聴きとりづらい。辛い。

ノビサド街中
ノビサド街中のよくわからない像の前で

セルビア語の後に英語で通訳してくれるのは優しさなのだけど、どちらも理解できない僕にとっては待ちの時間が2倍になるだけだな。ま、仕方ない。完全に僕のせいだ。

ノビサド街中2
ノビサド街中の由緒ありそうなシナゴーグの前で

2時間ほど歩いて、朝のレストランに戻って昼食を。
韓国人のスーヒや日本人のTくんと同じテーブルになった。アジアンテーブルだ。彼らはセルビア語で会話してる。やはり、サマースクールに来るならそれが正しい臨み方なんだろうな。

以上で初日のイベントは終了。その後、街をちょっと歩いてみた。ノビサド、悪くない。PCを買いたくて街をうろついたけど、日曜日はどこもお休みのようだ。明日時間があったら買いに行こう。

明日からセルビア語の授業が始まります

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