ノビサド2日目(2) ノートパソコンを買いに
2019年7月15日(月)
歓迎会が終わって寮に帰ると16時。時間があったので、ノートパソコンを買いに行くことにした。
どの国で購入しようか
前からずっと欲しかったんだ。欲しかったけど、デンマーク生活が長くなるのでそこに着いてから買おうかなと考えていた。
だって、買ったお店がすぐ行ける距離にあれば、何かトラブルあったときにも助けてもらえるから。それが、飛行機で何時間もかかる国であっては大変だ。購入後のサポートはほとんど諦めるしかない。
それに、電源プラグとかキーボードとかもその国ごとの規格に合わせてあるので、なるべくメインの拠点に落ち着いてから買いたかった。
でももう、なんかもう1か月も待てないんです。
ブログを続けるモチベーションが、環境が悪すぎてどんどん削られていく。書きたいことはたくさんあるのに、書く気が全然起きない。
今すぐ環境を改善しなければブログ辞めちゃうなーと思ったんで、書けない理由を潰すためにPCショップに向かった。
ちなみに、ブルガリアでもお店で物色していたんだけど、キーボードがややこしすぎて諦めた。下の写真がそれで、一つのキーに「D」と「A」が併記されているなんて、混乱させにきているとしか思えない。
最安レノボを購入
セルビアでは家電を買うときはどこに行くのだろうか。日本だとビックカメラのような家電量販店に行くのだけど。
よくわからなかったので、グーグルマップで「computer store」と検索して、近くにある小さなパソコンショップに行った。
セルビアの人は男女ともにガタイの良い人が多い。男性は大抵軍人かと思うようなベリーショートの髪型だ。
パソコンショップでも例に漏れず、ムキムキの屈強なお兄さんが展示品のホコリを払っている。僕の知っているパソコンショップのイメージと違う。
英語で何とかやり取りをしながら店内を案内してもらう。お店での英語の会話は苦手だ。なんでこんなにしどろもどろになるのだろう。妙なプレッシャーを感じる。
「一番安いノートパソコンが欲しい」という希望で案内されたのは、レノボ製のちょっと大きめのノートパソコン。価格は25,999ディナール(約27,000円)と想定よりも安い。
パソコンには詳しくないのでスペックの良し悪しはわからないのだけど、ブログを書くくらいなら、かなり低スペックでも大丈夫だろう。キーボードもシンプルな英語配列だし、SSDが付いている(起動が早い)ということも魅力だ。ただ、いかんせんサイズが大きい。
もう少し小さいのはないのか?と尋ねたが、小さいのは最低でも3万円ほど高くなるとのこと。
あー、それなら大きさに目をつぶったほうが良いな。よし。レノボ、きみに決めた!お買い上げです。
パソコンを立ち上げてみたら
家に帰り、早速パソコンをセッティング。段ボールを開け、梱包を解き、電源ケーブルを繋いで電源を入れる。
レノボのロゴに続いて出てきたのは、黒い背景に文字ばかりの画面。
なんだこれは。Windowsのマークはいつ出てくるんだ。なんだか嫌な予感がする。
画面には、「Loading FreeDOS 123 – InitDisk」の文字。よくわからないけど、立ち上げのためのディスクを要求されているようだ。
え、段ボールの中をあさっても、そんなの同梱されていないんだけど。
冷や汗が出る。
FreeDOS、FreeDOS…
ネットで調べても専門用語だらけでよくわからない。よくわからなかったけど、一つだけははっきりわかった。このパソコンにWindowsは入っていない。
どうしよう。このパソコン、僕には使えない。
再び店へ
ネットショップでWindows OSのソフトウェアを調べたら、15,000円以上はするみたいでびっくり。OSって高いんだね。日本では大体最初からインストールされているものだから、想像したこともなかった。
とにかく、このままではどうしようもないので、散々迷った挙句、もう一度お店に向かうことにした。
胃が痛む。正直行きたくない。今日はもう目をつぶって寝てしまいたいよ。
「ホテルとかでトラブルにあっても日本人はすぐ泣き寝入る」というのがよくわかる。トラブルに何かを言うのは日本国内でもエネルギーが必要なのに、それを英語で行わなければいけないとなれば一層大変だ。
でも行かなきゃしょうがない。海外で暮らしていたらこんなことは何度でもあるだろう。ちゃんと説明して、可能なら助けてもらわなきゃ。ダメだと言われたって、別に今以上に状況は悪くはならない。言ってみるだけ挑戦しなきゃ。
できるだけ綺麗にパソコンを包みなおし、足取り重く店に赴く。
店の扉をくぐった瞬間、ガタイの良い兄ちゃん達にぎろりと睨まれた気がした。
ええい、怖気づくな。言えば意外と話の通じる奴らかもよ。
「すみません、このパソコンにWindowsが入っていないって知らなくて…」
「あぁ、それなら2,000ディナールだよ」
「???」
つまりこういうことらしい。
この店で公式のWindowsは取り扱っていないけど、この兄ちゃんが個人的にインストールサービスをしてくれているんだと。公式じゃないということは、えーと、つまり、
話が通じすぎてるなぁ。
「そ、それも嬉しい提案ですけど、他の、Windowsのインストールされているパソコンに買い替えることは可能ですか?」
「差額を払ってくれるなら構わないぜ」
うん、その方が良いな。今日はもう精神を摩耗しすぎて、余計なトラブルを抱えたくない。セルビア語のWindowsなんかになったら泣くに泣けない。
ただ、大体はFreeDOSのモデルらしくて、Windowsのインストールされているのは一つだけだとのこと。
値段が8,000ディナール(約8,000円)高くて、SSDがHDDになるのか。あと細かいスペックはよくわからないけど、ブログを書く程度なら、大したスペックじゃなくても大丈夫なはずでしょう。もう考えるのも疲れたんだ。よし、それにしてください。
無事に新しいパソコンに交換
こうして新しいノートパソコンを購入して家に帰った。これもレノボで、モデルはideapad330というのかな?
値段は33,999ディナール(約35,000円)。先のパソコンを返却して、差額を支払って無事ゲット。予算は5万円以下で考えていたからOKです。
梱包を解き、パソコンを立ち上げる。Windowsの画面が出てきた。いつもは立ち上がり遅いなとしか思わないのに、この画面とロゴにやけに愛着を感じる。
今日はこんなところだ。もちろん基本の設定は日本語になってないので、自分でその辺をいじらないといけない。すべて明日やろう。
ハンガリー人のアコーシュやイタリア人のミケーレが飲みに行くけど来るかいと言っている。いってらっしゃい。まだ外は薄暗いけど、今日は僕はもう寝るよ。楽しんでおいで。おやすみ。
明日の時間割には補講がある。どんなのなのだろう。気になるけど、セルビア語の授業なんだろうな。行くだけ行ってみようかな。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません