オーケイ、ノープロブレム
おはようございます、アラフォーマンです。
アガディールに向けてのバスに揺られてます。
バスターミナルへはどうやって?
僕の泊まっていたイミン・ティーゼクトからアガディールへ行くには、一旦最寄り町タフロウトまで出てそこからバスに乗る必要があります。
バスは1日1本朝8時。それを逃すと次の日まで待ちぼうけです。
イミン・ティーゼクトからタフロウトまでは11km。僕は普段歩いて町に向かっていますが、荷物を抱えてとなるとちょっと大変です。交通機関を利用したいところです。
数日前に、宿の主人に聞きました。
アラフォーマン「ここからタフロウト行きのバス、朝早くにありますか?
タフロウトを8時発のバスに乗りたいんです。」
宿の主人いわく、朝タフロウト行きのバスは午前11時ごろ。8時ならタクシーが必要だそうです。
ア「わかりました。タクシーをお願いします。
まだチケットも買ってないので、7時半までにタフロウトに着きたいです。」
彼は「オーケイ、ノープロブレム」と応え、誰かに電話をかけた後、にこにこ顔で僕に言いました。
宿「タクシーお願いしたよ。7時35分に宿に来るよ。
その日の朝食は7時に用意しとくよ!」
ん?7時半に着きたいんですけど。
宿「そんなに待つ必要はないよ。
ノープロブレム、ノープロブレム!」
そんなもんですか。じゃあそれでお願いします。
当日の朝
予定通りに朝7時に朝食をいただき、時刻はお別れの7時半。
ア「それじゃあ行きます。今までどうもありがとう。」
宿「まだタクシー来ないよ。外は寒いからここで待ちなよ。」
そうですか。それならここで待ちます。
07:35
宿「まだタクシーは来てないよ。」
それなら待ちます。
07:40
宿「まだ来てないよ。ノープロブレム!」
それなら待ちます。
07:43
ア「バスターミナルに電話してもらうことはできますか?」
宿「大丈夫、バスに乗れるよ。心配しないで。ノープロブレム!」
07:46
宿「もうすぐ来るよ!さあ外に行こう!」
そうしてタクシーに乗り込んだのが07:49。タフロウトまで11km。まだバスのチケットは持っていません。
タクシーはまだ日の出前の暗い道を快速に飛ばします。見慣れた看板の横をハイスピードで駆け抜けます。07:52。
歩けばそれなりの距離に感じる道も、車なら一瞬です。あっと言う間にタフロウトの町です。07:57。
橋を渡って、ガソリンスタンドの角を曲がったらもうそこはバスターミナルです。07:59。
タクシーを飛び降りて、トランクの荷物も取らずに、バスのチケットカウンターに向かって叫びました。07:59。
アラフォーマン「アガディールに行きたいです!」
チケットカウンターの男性はにこやかに言いました。
「オーケイ、ノープロブレム」
アガディールに向かう
そうして今、無事アガディール行きのバスに揺られてます。
僕が勝手に慌てていただけでした。何も心配はいりませんでした。
オーケイ、ノープロブレム。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません