そして夏は終わりを告げる

こんにちは、アラフォーマンです。
日没後の道を友人と歩きながら、今後の予定を語らいました。

僕「ブルガリアに行くことが決まったよ。サマースクール開催するんだって」

友「良かったね。それで、いつ出発するの？――え、来週？急すぎるよ！」

別れを惜しんでくれる友達がいました。ありがたいことです。
でも、もう行くことは決めたんです。

また、どこかで会えるのだろうか。それはちょっと難しいかもね。僕らの故郷は遠すぎる。
それでも、お互いに元気でやっていこうぜ。

寂しさと不安とわくわくとが混ざり合いながら、気持ちは次の地へと旅立ちます。

優等生のジョージアは

さて、ここでジョージア国内の話をさせてください。

これまでのところジョージアはコロナウィルスに対して早め早めに対策を立て、かなり良い状況を生んできました。国全体としても感染者は1,000人未満、僕の滞在しているバトゥミでは未だに感染者ゼロです。

トビリシ第2波と再閉鎖

ところが、6月中旬に首都トビリシで少しのゆるみが生じます。

3月から続けていたロックダウン状態は6月頭で解除され、多くのお店が営業を再開しました。そして、規制解除と共に感染が増え、6月中旬には1日の新規感染者数が初めて20人を超えました。この状況を重く見た政府は、6月20日再びトビリシのロックダウンを始めました。
その甲斐あって状況は改善したようです。今は日に5人程度に落ち着いています。

入国規制の延長

そのようにトビリシでの観戦爆発の危機は回避しましたが、それでも念には念を入れるのがジョージア政府の様です。そんなジョージアだから、依然コロナウィルスが猛威を振るう周りの国の様子を見て、「今はまだ受け入れない」ことを決めたようです。

これまで、ジョージアへの入国規制は7月1日から制限が解除されるとなっていましたが、おそらくトビリシの件も受けて、規制の延長が発表されました。終了時期は7月31日だそうです。

飛ばない飛行機

制限されているのは「ジョージアへの入国」のみです。ジョージアから出国することは可能です。
でも、到着する便がなければ、出発する便もありません。結局、ほとんどの航空会社は7月中の運休を決めました。

僕のギリシャへのフライトもキャンセルになりました。
ジョージアからブルガリア。距離的には近いけど、先日思っていたよりもまだだいぶ遠かったようです。何とか行ける方法を探していたけど、どうやらここらが潮時ですね。

アラフォーの夏

こうしてアラフォーの夏は、ジョージアの国境と共に幕を閉じた。ブルガリア編はこれにて打ち切りだ。あまりに短い夏だった。

正直に言うと、結構悲しい。新しい環境に飛び込むチャンスが逃げていった。へこんでいる。

それでもまぁ良しとしよう。どうなるかわからなかった夏の予定が決まった。しばらくバトゥミに滞在だ。ここでの生活を楽しもう。それはそれで、ここに残ったからこそできる経験だ。

そう言えば、昔日本語パートナーズの選考に落ちたときに、友人に励ましてもらった言葉がある。「おめでとう。第一志望に落ちても、次の道が決まったなら歩き出せるよ」って彼は言ったんだ。

今はあの時とは状況がまるで異なるけど、この言葉は本当にその通りだと思う。
おめでとう。さぁ、アラフォーの夏はバトゥミ編だ。しっかり歩いていきましょう。

アラフォーマン

歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2022年1月現在、ボスニア・ヘルツェゴビナに滞在中。
好きなもの：公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと：料理、おしゃれ、あと泳げません