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アラフォーからの挑戦状。

どうしてカルーホイスコーレを選んだのか

こんにちは。2019年秋季のカルーホイスコーレに在学中のアラフォーマンです。

今日もカルーについての質問です。ありがとうございます。

僕がカルーホイスコーレを選んだ理由

Q. 数あるホイスコーレからカルーを選んだ理由は何ですか?
また、ここがお勧め、ここがちょっと…などあれば教えてください。

A. 立地とデンマーク語の授業が決め手です。

カルーはど田舎にあります

まず、デンマーク語を習いたかったので、メインの課目としてデンマーク語コースがあるホイスコーレに絞りました。
その中からカルーホイスコーレを選ぶときに重視した項目は2つあります。1点目は「都会の学校ではないこと」があります。

日本にいるときは東京、神奈川で働いていましたが、もともと人混みが苦手で、ほとんど街には出向かなかったんですね。暇があれば近所の公園で本を読んだりしていました。
そんな僕だから、できるだけ田舎にある学校の方が合うだろうなと考えていました。

カルーホイスコーレはかなり田舎にあります。緑と海に囲まれた中に学校がぽつんとある感じです。

下の動画の最初の方を見ていただければ雰囲気はわかると思います。
動画は自転車などでかっこよく撮っていますが、実際はそんな激しくなく、落ち着いた森林とか海とかです。

カルーホイスコーレ紹介

授業がデンマーク語で行われる

もう一つのポイントが、「デンマーク語の授業をデンマーク語で行う」という点です。

語学の授業には直接法と間接法と呼ばれる二つの教え方があります。
間接法というのは、学習する言語を異なる言語で説明する教え方です。大体の中学・高校の英語の授業は日本語で説明されると思います。これは間接法。
対して、学習する言語と身振り手振りなどで教えるのが直接法です。英語を習うのであれば、英語だけを使って説明をします。と言うよりも、あまり説明は行われません。用法を反復して覚えてね、という感じです。

僕は直接法の授業が好きです。言語を習得するときはできるだけその言語に浸かって、なるべく言葉のスイッチを切り替えたくないからです。

これは好みの分かれるところで、どちらが良いとは一概に言えません。直接法は即効性のある分、文法的な理解は疎かになりがちです。
学習者の母語と学習する言語が近い場合には直接法でも効果が上がりますが、日本語と英語のように言語の性質が完全に異なる場合には、文法の説明をしたり、単語を翻訳したりといったことも不可欠だと思います。ヨーロッパ系の話者がヨーロッパの別言語を学ぶ場合は直接法も良いようですね。

フォルケホイスコーレで外国人向けデンマーク語コースを開いているところはいくつかあるのですが、僕が調べた限りでは、デンマーク語で授業を行うと明記してあるのはカルーホイスコーレだけでした。他は英語で授業を行うところが多いようです。

そもそもデンマーク語って必要なの?

質問からは少しずれますが、デンマーク語を学ぶことについて少し書いておきたいと思います。少し極端な意見かもしれませんが、重要な点だと思うので、一度考えてみてください。

多くの人にとって、デンマーク語は全く必要ありません。できなくても何とかなるどころか、デンマークに滞在している今ですら、使う機会すらありません。

なぜデンマーク語を使う機会がないのか?
まず、特別な才能を持った人でない限り、半年やそこらで語学を十分に扱えるようにはなれないと思います。特にデンマーク語の発音は難しいです。僕らの日本語なまりのデンマーク語を理解するために聞き手はかなり苦労するようです。
そして、ほとんどすべてのデンマーク人は英語が十分以上に話せます。彼らは拙いデンマーク語でのコミュニケーションよりも英語でのやり取りを好みます。その方がしっかりと意思の疎通ができるからです。

あなたがこれからデンマークに数年は住もうと考えているのならばデンマーク語を習得する価値もあるでしょう。でも、旅行はもちろん、ワーホリでのアルバイトぐらいであれば、付け焼刃のデンマーク語よりも英語の方がよほど役に立つでしょう。

今期のフォルケホイスコーレが始まって2か月が経ちました。僕の周りの学生には、デンマーク語を話す未来が想像できなくて、学習の意欲が下がってきたという人たちが何人もいます。英語の重要性を再認識して、英語の勉強に力を入れる人もいます。それぐらい、デンマーク語は必要とされていないと感じます。

フォルケホイスコーレの中には、英語だけで授業を行うところもたくさんあります。
あなたにデンマーク語がどうしても必要でない限り、あえてデンマーク語コースを取る必要はありません。英語の力を伸ばしたいなら、(それでもホイスコーレに行きたいなら、)デンマーク語以外のコースを選んだ方がきっと楽しいでしょう。デザイン、スポーツ、いろんなコースが英語で開講されていますよ。

実際にカルーに来て感じたこと

僕がカルーホイスコーレに来て2か月が経ちました。
良かった点はどんなところでしょうか。逆に、どこが不満を感じる点でしょうか。

カルーに来て良かった

僕はカルーに来て本当に良かったと思っています。
上で述べたように、自然にも授業にも満足していますし、休み時間にも新しい楽器に挑戦したりと充実しています。幼稚園でのプラクティック(インターン)もさせてもらいました。

そして、先生たちが素晴らしいんです。僕らの生活を充実させようと、あらゆる手を講じて毎日を盛り上げてくれます。夜には松明を持って砦跡を散策したり、休みの日にはバドミントン大会を開いたりドライブツアーに出かけたり、森で拾ったキノコで料理をしたり、一緒に海で泳いだり。食堂でずっと話していたり。
フレンドリーでユーモアがあって、頼れる憧れの先生たちです。

僕はカルーしか知らないので、他のホイスコーレとの比較はできません。でも、ここに来て良かったと自信をもって言えます。

カルーは街から遠い

カルーの不評なところは、何と言っても「街から遠いこと」です。
僕自身は前述の通り好んで田舎のホイスコーレにきており、普段は街へも出かけないので個人的には問題だとは思っていません。ですが、多くの学生は街に買い物に行くことをちょっと億劫に感じているようです。

スーパーマーケットのある街まで3キロ。ビールやおつまみぐらいならここで済ませられます。ちょっとしたバーもあるみたいです。
ただ、服や雑貨や家電などを買いたいと思ったら30キロ離れたオーフスという街まで出向く必要があるでしょう。バスで1時間弱です。

日本人がたくさんいます

カルーホイスコーレには日本人がとても多いです。デンマーク語コース受講生の半分以上は日本人です。
これは見方よってはマイナスでもプラスでもあります。(フォルケホイスコーレに日本人多過ぎ問題)

海外生活にどっぷり漬かりたい、日本人のいないところで生活してみたいという方にとってはカルーは向いていません。他の学校をお勧めします。
なお、今はどのホイスコーレも日本人が増えているらしいです。

日本人が多いことについてどう思っているか副校長に訪ねてみたところ、カルーホイスコーレ側は大歓迎だそうです。
まず、経営の面で、たくさんの生徒が必要なこと。そして、日本人は人柄が良い(良い生徒である)ことが、学校側が喜んで受け入れている理由だそうです。2点目について多少はリップサービスもあるかもしれませんが、もっと増えても構わないというのは本音の様です。

カルーにいる日本人生徒たちが「日本人比率が高いこと」についてどう思っているかと言うと、こちらも概ね好意的にとらえているようです。

海外に来ると、新しい環境で色んなことを考えます。将来のことも、自分自身のことも、日本のことも、やりたいことも、人との付き合い方も、毎日何かを考えています。そんなときに、拙い英語だけでは言いたいことを満足に表現しきれないのですね。
日本語でコミュニケーションできる安心感は大きいものです。英語に自信がない人はもちろん、英語がペラペラの人たちでも日本語で話せる相手はやっぱり嬉しいそうです。

日本人もいて外国人もいる。そんな環境で両方と楽しく付き合っていけたら良いのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
静かな自然とたくさんの日本人と魅力的な先生方に囲まれたカルーホイスコーレを紹介しました。興味がわいたという方はぜひこれから挑戦してみてください。新しい生活が待っていますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。

コメント

  • アラフォーマンさん

    丁寧に経験を言葉に紡いでいただきありがとうございます。
    カルーの内情、日本人学生へ・の考え方なども紹介してくれて感謝です!
    先生方や学生の皆さんに素敵な方が多いというのは、やはり魅力的ですね^^
    私自身を振り返りながら、選定の参考にさせていただきます。

  • Emi.Tさん、こんにちは。
    メッセージありがとうございます。

    個人的な感想が主になっていますが、少しでも参考になれたなら嬉しいです。
    僕はカルーホイスコーレしか経験したことがありませんが、どこのホイスコーレでもきっと素敵な時間を過ごせると思います。じっくり選んでみてくださいね。

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