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アラフォーからの挑戦状。

痛風を 「ぜいたく病」とは 呼ばないで

こんにちは、アラフォーマンです。
先月、痛風(と思われる症状)の発作が起き、まともに歩くこともできない大変な状況を経験しました(痛風にかかったようだ)。
現在は無事に収束に向かっておりますが、この歳になると何事もなかなかすぐには回復しないものですね。1か月経ってもまだ本調子には戻っていません。

さて、ぜいたく病と呼ばれることも多い痛風ですが、色んなサイトを調べていると、実際にはぜいたくはあまり関係しないことがわかりました。

痛風 = ぜいたく病?

一般に、痛風というと「ぜいたくな食生活をしている人が発症する」というイメージが強いかと思います。そのため、「ぜいたく病」という呼び方もされてきました。

グーグルで [ぜいたく病] と検索すると、検索結果トップ10件のうち9件が痛風の記事です。いかに 痛風 = ぜいたく病 のイメージが定着しているかがわかります。
(ちなみに残りの1件は生活習慣病に関してのページでした。)

ぜいたく病で検索すると痛風のページが並ぶ
ぜいたく病で検索すると痛風のページが並ぶ

なぜぜいたく病と呼ばれるかというと、病気の原因と考えられるプリン体が多く含まれる食品が肉や海鮮に特に多く含まれ、尿酸の排出をアルコールが妨げるからです。
酒を飲み肉を食らって太っている人が痛風になりやすい、そんなイメージがあったのです。

痛風で調べると専門家たちがこぞって「食生活によるものです。気を付けましょう」と言っています。お医者さんたちが言っているんです。
そりゃ僕ら一般人は素直に信じてしまうというものです。

痛風は食生活より遺伝子変異によるもの

これに対して、「食事によるプリン体摂取は痛風の主な要因ではない」とする意見もありました。食品から摂取されるプリン体の量は大したことはなく、それよりも体内で生成される量の方がずっと多いからです。

この説自体はかなり前からあったものの、それを裏付ける証拠に乏しくあまり支持されてこなかったようです。食習慣説を覆すには至りませんでした。

ところが、2018年に発表されたニュージーランド・オタゴ大学の研究によると、食習慣はメインの要因ではなく、それどころかほとんど無関係に近いレベルだったということが明らかになったのです。

以下はオタゴ大学の結果を引用した記事です。

痛風は「ぜいたく病」ではない!遺伝子変異の影響が大 | DIAMOND ONLINE

痛風の主原因は、食生活ではなかった!? | 世界の最新健康・栄養ニュース

これらの記事から要旨をまとめると、

・食生活が尿酸値に与える影響は1%未満

・遺伝子変異による影響が24%

残りの7割が気になるところではありますが…

つまりどんなに食事に気を遣ってもかかる人はかかるし、大丈夫な人は大丈夫ということのようです。
発症を抑えるためには薬物療法が有効な手段なのは変わりませんが、あまり食生活に神経質になる必要はないのかもしれません。

原論文

原論文に興味のある方は、こちらから要約を読めます。

Study challenges widely held belief that gout is primarily caused by diet

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