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アラフォーからの挑戦状。

真人間になってしまった

ブログが書けない。
書けないと言うか、書かないと言うか。気付けば前回の更新から十日も過ぎていた。

デンマークに来たのが8月18日だから、ちょうど一か月が経ったことになる。その間に更新した記事はたったの4本。

忙しいわけではない。
ネタが無いわけでもない。
書きたくないってこともない。

でも、何も書いていない。

こちらでの生活は期待していたような劇的なものではなくて、ありふれた日常がのんびりと過ぎて行く。
それはあまりにも普通で、毎日が同じことの繰り返しで、ともすれば刺激のない生活に飽きてしまう人もいるかもしれない。そんな生活に満足している。

朝起きて、ご飯を食べて、授業を受けて、公園で本を読んで、体育館でスポーツをして、少し楽器の練習をして、それだけでもう寝る時間だ。旅行もしなけりゃパーティもしない。本当に驚くほど普通の日々だ。
自由な時間はたっぷりある。やらなきゃいけないことはそんなに多くない。空いている時間にはいつも同じようなことをしているのに、退屈を感じることがない。この生活がずっと続いたって良い。

日本にいたとき、僕はインターネット中毒だったと思う。
いつでもインターネットを見ていた。どんなに忙しい時でも、インターネットを見るための暇を作り出しては暇潰しをしていた。

そんな僕が、ここに来てから一か月、ブログを書く以外にまだインターネットを開いていないことに気が付いた。ただの一度たりとも開いていない。
ここでは普通の毎日の中に、やりたいことがいくらでも見つけられるから、暇潰しのインターネットが必要なくなった。

人間、いくつになっても変われるものなんだな、と思う。僕がインターネットから離れるなんて、想像もできなかった。この歳まで生きてきて、まだ自分のことを知らなかった。

そんな日々を過ごしていたら、あっという間に十日も過ぎた。
書きたい話はたくさんあって、記事を書こうと思ってはいたけれど、気づけば夜で、もう寝る時間で、今日はいいや、明日書こうと言って眠りにつく。書きたかった話はきっと書かれないままに埋もれていく。今の僕にはパソコンが遠い。

ブログを書くのは楽しいかと聞かれたら、答えはイエスだ。嘘ではない。ブログを書くのは楽しい。
でも、そのために、ありふれた日常のなんてことない時間を削りたいかと聞かれたら、答えはきっとノーなんだと思う。今の生活に、驚くほど僕は満足している。

なんて、色々ごちゃごちゃと言ってしまうのは、つまるところ「ブログを書きたくない」ってことなんだろうな。だって、書きたければどんなときでも書いているはずだから。
それを認識した上で、明日また何か書いてみよう。書きたくはなくても、ブログを辞めたくもないんだ。ブログとのうまい距離感を探ってみよう。

楽しいときほど筆を取れないものだって知った。
便りが無いのは元気な証拠と言うけれど、証拠だけではやっぱりちょっと寂しい。たまには便りも送っていこう。

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