icon A LA CARTYO!

アラフォーからの挑戦状。

僕は既にニートではない

ニートという言葉をご存じだろうか。
英語ではNEET。定義を見ると、Not in Education, Employment or Training の頭文字からできた言葉で、勉強中(Education)でもなければ仕事(Employment)もせず、何かのトレーニングもしていない、つまり何もしていない人のことである。

ところで私アラフォーマン、昨年6月に会社を辞め無職になったものの、当面はまだいわゆるニートではなかった。
何か他の収入があったわけでもないが、単純に学校に行き始めたからだ。

キルギスで、セルビアで、デンマークで、場所は転々とすれど学校に通った。
何かを学ぶ姿勢は素晴らしい。つい自分で言ってしまったが素晴らしいことだ。学びに終わりはない。人生これ勉強である。

そんな私も状況が変わる。
今年の3月、リトアニアの学校を抜け出し新天地ジョージアへ。そして何もしない日々が始まった。

働かなければ学びもしない、何かの訓練にも就いていない。私もついにニートになった。そう思っていた。

目覚ましも鳴らさず好きな時間に目を覚まし、天気が良ければ公園に出かける。特にすることはない。
すり寄ってくる野良犬の頭を撫で、木陰に寝転んでまどろむ。小腹が空いたら売店でパンを買い、気が向いたら鳩にパンくずをあげる。たまに海沿いの道を歩く。

雨が降っていれば部屋の中で過ごす。特にすることはない。
パソコンを立ち上げ、ネットの海に繰り出す。狭い部屋から広い世界を覗いて何かをわかった気分になる。眠気を感じるまでそれが続く。そして消灯し、目を閉じる。

過ぎ去った時代の哲学者たちは、退廃的な生活の中から生きることの意義を見つけ出したという。
しかし、いくら無目的な生活を送っても悟りは一向に開けない。虚無の中で感覚は全く研ぎ澄まされない。

そんな生活が数か月続いた。私は完全にニートだった。そう思っていた。

しかし今日、パソコンを立ち上げネットの海に繰り出した私は、自分の考えが誤っていたことに気が付いた。
『私アラフォーマンはニートではない』
それは抗いようのない、厳然たる事実だったのだ。

最後にニートの定義を改めて引用しておこう。
広い世界を覗いていると、知りたくはなかった事実に気付いてしまうこともあるものだ。

ニートイギリス英語Not in Education, Employment or Training, NEET)とは、就学就労していない、また職業訓練も受けていないことを意味する用語である。日本では、15〜34歳までの非労働力人口のうち通学・家事を行っていない者を指しており、「若年無業者」と呼称している[1]

ニート | Wikipedia
もうニートにはなれないアラフォー
もうニートにはなれないアラフォー

コメント

  • と言っても、遠い日本からアラフォーマンの自由な翼に羨望の眼差しをお送りします(笑)

  • 元・山わるぐっちさん、羨望の眼差し、ごっつぁんです!

  • I can’t help it.
    Time flies so fast.

    but,日本って何か年齢に縛られますよね。
    年齢なんて単なる数字なのに。

    でも記事を読みその姿を想像するに、
    君は間違いなくニートだ!

  • わるぐっっっっっちさん、こんにちは。
    そうですね、日本(アジア)の方が年齢を気にする傾向は強いと思います。良い意味でも悪い意味でも先に生まれた人が「目上」なんですね。(ちなみにNEETという概念発祥のイギリスでは16-18歳の青少年を対象とする言葉だそうです。)

    ニートをご承認いただき誠にありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です