日本語パートナーズ、面接で聞かれること
日本語パートナーズの第2次選考は面接形式で行われます。いったいどのようなことを聞かれるのでしょうか。
敵を知り己を知れば百戦して危うからず。今日は過去に面接を受けた先輩方の経験談を見て学ぶことにしましょう。
日本語パートナーズとは?
日本語パートナーズとは、東南アジアの国々で日本語教育のアシスタントをするボランティア事業です。誰でも応募が可能なプログラムで、その分人気も高いです。詳しく知りたい方は日本語パートナーズとは?をご覧ください。
まずは日本語パートナーズのオフィシャルページから選考の基本的な事項を確認していきましょう。
選考の流れ
選考は書類選考と面接の2段階で行われます。詳細は日本語パートナーズ選考の流れをご覧ください。
書類選考通過者は、第2次選考受験前に4種類の事務書類を提出する必要があります。詳しくは第2次選考に必要な書類をご覧ください。
選考基準
選考でどのような点を重視しているかについて、以下の様な記述があります。
第2次選考(面接)では、“日本語パートナーズ”としての活動や派遣先での生活をどの程度イメージできているかを確認します。派遣先国・地域への関心および基本的知識を有しているか、現地の環境に適応し、現地の方々と協働できるか、といった点を重視します。
「応募者の人柄」と「事業への熱意」を見ますよということですね。また、健康自己申告書および健康診断個人票の内容も考慮して、適性を総合的に判断するとあります。
面接日程の通知など
第1次選考の結果は登録したメールアドレス宛に送られてきます。このとき、めでたく1次を通過していれば、第2次選考に必要な書類と面接の日時も同時に通達されます。なお、面接の日程は調整不可です。
会場は東京か大阪のどちらかになります。希望は1次の応募書類の中で申告できますが、必ずしも希望が通るとは限らないようです。ちなみに交通費の補助はありませんので遠方の方は準備をしておきましょう。
先輩方の体験談
いくつかの体験記を読んで質問事項などをまとめました。参考にさせていただいたサイトは記事の最後にまとめてあります。大変役に立つ情報をありがとうございます。
面接当日の流れ
面接の受付時間は10分間だけです。早めの受付はしないとのことなので、近くの喫茶店などで準備をしていた方が安心ですね。
面接はグループで行われます。グループは派遣希望の国ごとに組まれていて、だいたい受験者4人、面接官3人程度のようです。
面接時間は1時間弱です。数人まとめてやるので一人一人の持ち時間は多くありません。あっと言う間に時間が過ぎてしまうとのことです。
質問への回答が長いと打ち切られることもあるようです。短くビシッと答えられるように、あらかじめ質問を想定して練習しておいた方が良さそうです。
想定される質問事項
応募書類に沿った質問
以下は大体1次の応募書類に書いた内容ですね。齟齬が出ないように、提出した書類を面接前にしっかり読み返しておいた方が良さそうです。
- 自己紹介(1分間)
- 志望動機
- 自分がパートナーになったら貢献できること
- 不安要素
- 帰国後は何をする予定か
一般的な質問
- 長所と短所 各2つ
- 最近読んだ本について
- 料理をするか
派遣先の国についての質問
- なぜその国を希望するのか
- 派遣先の国ごとの違いは何だと思うか
- 現地の日本語教育の問題点は何だと思うか
- 地方と都会のどちらに派遣されたいか
- 物乞いがいたらどう対応するか
仕事に対する取り組み方への質問
- 仕事で意識していること
- どんな人が苦手か、合わない人とはどうするか
- これまでに失敗したこと、その対処方法
- カウンターパートの先生と何故か関係が悪くなったらどうするか
授業のやり方についての質問
- 現地での授業中にどんなことをしているかのイメージ
- 授業で日本の文化を紹介するとしたら
- 日本語がわからない生徒に対して授業で何をするか
- カウンターパートの先生が間違えたことを教えていた場合の行動
受験者同士でディスカッション
現場で起きそうな問題などのテーマを与えられて、それについて受験者同士で話し合うそうです。どう対応するか、など。
時間は3分。とても短いですね。
英語での回答
質問を日本語で聞かれ、受験者が英語で回答するという形式です。体験記を読むと、質問はかなり多岐に渡るようで想定問答を考えるのは難しそうです。1次選考で提出した応募書類を参考にした質問も多いようです。
- 趣味の話
- 自分の出身地の紹介
- 旅行の思い出
- 自分への歓迎会のお礼
- 授業に遅刻してしまうときにどう連絡するか
- 派遣先の国の好きなところ
結果通知
面接に受かっていた場合、結果通知の期限よりもだいぶ早くに連絡が来るようです。合格しても諸々の都合から派遣を辞退する方もいると思いますので、補欠の方へ連絡することも考えているのでしょうね。
おわりに
いかがだったでしょうか。面接の雰囲気が少しイメージできたでしょうか。
日本語パートナーズは人気も高く倍率5倍以上の狭き門です。全ての質問に理想的な答えを用意するのは難しいですけど、基本的な質問にはきちんと答えられるように準備していった方が良いでしょう。何せ時間が短いですので。
もちろん、一番大事なのは人柄と熱意ですよね。面接の場で魅力を最大限発揮できるように、少し余裕をもって挑戦しましょう。
そういう僕も面接を受けてきました。興味があれば、面接を受けてきましたをご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。
参考にしたサイト
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません
コメント
参考になりました。
阿部さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。