ノビサド9日目 僕だけの休憩場所
2019年7月22日(月)
日曜日はお休み日。昨日は何もせずに一日を過ごしました。
今日から2週目開始。中だるみしないようにやっていこう。
セルビアの新聞
朝の授業が始まるなり、近所のおじさん教授ミランが言った。
「新聞は見たかい?」
何を言っているんだ。僕らがセルビア語の新聞なんて読むわけないじゃないか。
「先日の取材が記事になっていたよ」
おぉ、これはこの間の教室の風景。あの人、そんなしっかりとしたところの記者さんだったのか。すごくあっさりと写真を撮ってすぐ帰っていったイメージだった。
「ДНЕВНИК」というのは「日刊」という意味。何だか歴史のありそうなお名前だ。
日付を見ると、この電子版は日曜の夕方にリリースされたみたいだ。紙媒体の新聞でも記事になったのかは知らない。
記事のタイトルは、「セルビア語のサマースクールに世界中から40人の生徒が集まった」といったところ。本文を読むと、16か国から来ていると書いてある。結構多国籍なんだな。
写真に載っているA1クラスの面々の国籍は明日の日記で発表します。日本を除いて8か国。どんな国から来ているのか予想してみてください。
休息が必要
授業は午前と午後に分かれていて、午前の授業は9:00-11:00。2時間もある。長いんだ、これが。
ちょっとね、そのままでは最後まで持たない。体力の回復を図る必要がある。午後の授業まで30分の休憩の間に寝れる場所を探していた。
みんなはこの休憩時間にお茶をしながらお話に明け暮れている。若いね。よく体が持つもんだ。
ちなみに休憩時間は教室にカギをかけて締め出される。教室では休めない。
先週は、ここぞという場所に出会えなかった。
初日は校舎横の、人通りの多いところの芝生に寝てみた。通りすがりの学生に、「ヘイ、君、大丈夫か?あぁ、寝てるだけなら良いんだ。起こして悪かったね」と気を遣われた。普通の人はこんなところに寝たりしないようだ。
その他にも色んなベンチに寝てみたが、日光を遮らなくてまぶしかったり、形が寝るのに不適だったり、校舎から遠すぎて睡眠時間が十分取れなかったりと今一歩だった。
それが、ついに今日、出会った。
校舎から徒歩2分、人通り少なし、日陰、形それなり。たまに犬の散歩をしている人が通り過ぎる。
これぞ追い求めていた理想のベンチだ。僕の場所に出会った。あと2週間、お世話になります。
フットサルをやりましょう
クラブソーニャで昼ごはん中、イタリア人ヘッドホンボーイのミローシュがいそいそと動いていた。どうやらフットサルをやる計画を立てているようだ。
「アラフォーマン、フットサルはできるかい?」
彼の手には、既に10名ほど名前を書き込まれた紙が握られている。
「できると言えばできるけど…」
歯切れ悪く僕は答える。
だって、不安要素がいっぱいだ。
まず、ずっと激しい運動などしていないので、体力が心配だ。2分で息切れする自信がある。
次に、服も靴も用意していない。普段の格好のまま走り回ることになる。
最後に、どのくらいのレベルを求めているの?
僕も若かりし頃は会社の同期たちとフットサルに興じたこともあるけど、それはあくまでお遊びとして。ヨーロピアンなフットボールのレベルって、もしかしてそれとは思いっきり違うんじゃないかい?
「よし、今週中に企画するから準備しといてな!」
目をキラキラさせてフットサルを企画しているミローシュは、何だかいつもより輝いている。よっぽどフットボールが好きなのだろう。
その期待に応えられれば良いのだけど。どうぞ、お手柔らかにお願いします。
本日は映画鑑賞会
今日は補講の代わりに映画鑑賞会。セルビア映画を英語字幕付きで見るらしい。
興味はあるけど、今日はやめとこう。どうせ半分も理解できやしない。大学までの往復を考えると2時間半は使うしね。その分、今日は寮で勉強する日。
明日の補講は先週会ったドラガナがお勧めしていた先生だ。ドラガナはノビサド大学の先輩だから、いろんな先生を知っている。
どんな補講をやるのかな。明日は聞きに行くことにしよう。
歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2024年9月現在、日本語を教えるボランティアとしてベトナムに滞在中。
好きなもの:公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと:料理、おしゃれ、あと泳げません