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アラフォーからの挑戦状。

だから僕は動き出したんだ

こんにちは、アラフォーマンです。
今日は僕が海外生活を目指すことになったきっかけについてお話ししてみたいと思います。

もともと僕は外国と縁の薄い生活を送っており、日本を離れるなんて考えたこともありませんでした。
初めてパスポートを作ったのは27歳のときです。それまではパスポートとビザの違いも知らないぐらい、海外に対して無関心でした。

転機が訪れたのは32歳の夏。行き先はイタリアでした。
石造りのカラフルな街、聞こえてくる耳に馴染みのない言葉、いつもの味付けとは違うおいしい料理に道を歩くモデルのような人々…、飛行機を降り立った瞬間から、日常とはまるで違う世界に飲み込まれていました。目に入る全ての色が新鮮で、聞こえてくる全ての音が刺激的でした。

旅行も後半に差し掛かったある日の夜のことです。
知らない国を歩くことにもだいぶ慣れて少し大胆になっていた僕は、一人で街に繰り出しました。と言っても、人通りの多い明るい場所を行くだけで危険は何もありません。大道芸人を遠目に眺め、物売りに声をかけられ、お洒落なカップルとすれ違いながら進んでいきます。

すると遠くから何やら音楽が聞こえてきました。音のする方へ足を向けてみると、広場で20歳前後の大勢の若い男女が曲を演奏しているのが見えました。音楽のことはさっぱりわからない僕ですが、何だか妙に響くものがあって、しばらく立ち止まって聴いていました。

演奏が終わると若者たちは礼儀正しく挨拶をし、そして、歓声を上げながらお互いを抱きしめあいました。
彼らは、見た目も様々です。育ってきた背景もルーツも異なるんだろうと思います。本当に、色んな人がいたんですよ。なのに、そんなことは彼らにとってどうでも良いことなのですね。一緒に音を奏でる仲間なんだと、それ以外の関係は要らないんだと、彼らが言っているかのように思えました。

すごく印象的な光景でした。よくわからないけど身体が熱くなるような、胸が苦しくなるような、不思議な気分を味わっていました。彼らの素晴らしい演奏に感動もしましたし、喜び合う姿に尊敬の念も浮かびましたし、その素敵な光景に驚いたのも間違いないのですけれど、それよりも単純に、なんというか、ただ羨ましかったのかなと思います。

その時です。
僕の中に小さな想いが生まれました。それは静かだけど強いものでした。

以上、知らない街で散歩をしたお話でした。
この経験がきっかけとなって、僕は海外での生活を目指すことになります。

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