どれだけロシア語が話せるようになったのか

こんにちは、アラフォーマンです。
ビシュケクでの4週間の語学学校生活を経て、どれだけロシア語が話せるようになったでしょうか。

結論から言うと、理解は深まったものの、ほとんど話せるようにはなりませんでした。

80時間プラスの学習時間

学習時間を考えてみます。

ロンドンスクールのカリキュラムが週20時間、計80時間です。これは全てマンツーマン指導です。僕のペースに合わせてやってくれますし、わからないところは詳しく解説、苦手な箇所はとことんまで練習させてくれます。相当の成果が出ていると思います。

また、家での予習復習や、アプリを使った学習など、こちらも数十時間は取り組みました。
授業を受けてみた感想ですが、初級のレベルでは、授業で全てを理解するのは難しいと思います。それよりも、文法事項や単語は自分で習得しておき、授業は言語に慣れる場にした方が効率的だと感じました。

そして何より、生活が全てロシア語環境です。
街の標識も、何かを買い物するときも、至るところでロシア語に触れます。道を歩く人たちがロシア語で会話をしています。受動学習でナチュラルにロシア語が身に付くだろうと期待しちゃいます。

それだけでは全然足りない

しかし、海外に来ただけで会話ができるようになるほど甘くはなかったですね。

文法はまだ初級の域を全然脱していません。
例えば、ロシア語には名詞の格というものがあります。「私は車を持っています」というときと「私は車を持っていません」というときで、車という単語の格が変わります。

僕は、やっと「私は車を持っていません」という形をマスターしました。でも、「私は赤い車を持っていません」という文だと、途端に正しい形で話すことができなくなります。「赤い」という単語は知っていますが、形容詞の格変化がうろ覚えだからです。

単語も全く足りません。
「ニンジン」は覚えたけど、「切る」は知りません。「なす」や「麺」はわかりません。
「シャツ」は覚えたけど、「短い」は知りません。「スカート」や「靴」はわかりません。
「楽しい」とか「悲しい」だって言えません。

表現できるものがあまりにも少ないです。
「これが欲しい」、「あれがしたい」は言えるようになりました。でも、「これをしよう」と言うのは難しいです。「そうだったら良いね」とか、「そうかもしれない」とか、言いたいことがほとんど表現できません。

相手の言っていることは相変わらず聞き取れません。授業中なので、先生は僕の知っている表現で話しているはずなのですが、それでも結構わかりません。
ロシア語に浸かる環境にいれば聞き取り能力も改善するかと期待していたけど、そんな夢みたいなことも起こりませんでした。少なくとも、1か月ではまだまだです。

4週間の集中講座を経た結果。
僕が話せるのは、まだ「私は車を持っていません」までなんです。

もっともっと時間が必要

語学を甘く見ていました。環境を変えれば話せるようになるものだと。
今の感触だと、何とか困らないで日常生活を送れるようになるのに一年でも足りるかどうかというところです。

それでも、楽しいのは楽しいのですよ。買い物に苦戦するのも悪くはなくて、バリエーションの少ない語彙の中で何とか意志の疎通が取れた時は跳び上がりたいほど嬉しくなります。
すごく簡単なやり取りで良いんです。買い物の時に、ロシア語で「大きいのをください」と言うだけで相手は喜んでくれますから。

ただ、もうちょっと話せるようになるものだと期待していたんです。それは、甘かったの一言に尽きますね。

そんなこともあり、日本人が外国語を学ぶときの習得難易度なんかを調べていました。
これを見るとロシア語はかなり難しい部類に入るのですね。時間がかかるのもやむ無しとも言えます。一年、二年集中して取り組んで、それでやっと成果を語れるようになるでしょう。

次にどこかへ行くことを計画するときは、もうちょっと長めの期間で検討してみようと思います。やはり1ヶ月では全然足りませんでした。「たくさんの文化を知りたい」というのはありますが、今回は言葉が不十分過ぎて、文化の表面の、見てわかるところしか触れられなかったからです。もっともっと、人と話して初めてわかるところまで踏み込みたい気持ちがあります。

次はセルビア

来月はセルビアで3週間のサマースクールです。今回より期間も短く、授業もグループレッスンなので、授業だけで身に付くことは高が知れていますね。
今回学んだことを活かして、もう少したくさん成果を出してみたいと思います。そして友達も作りたいです。

ここで報告していくので、応援してていただけたら嬉しいです。
読んでくださりありがとうございます。それでは、また。

アラフォーマン

歳はアラフォー、性別は男。風薫る季節、北の大地で生を受ける。家庭なし、収入なし、計画性なし。まだ知らぬ場所での生活にあこがれて旅立ってしまったアラフォーマン。
2019年5月に日本を離れ、デンマーク、リトアニア、ジョージアなどで学校に通ったりしながら過ごす。2022年1月現在、ボスニア・ヘルツェゴビナに滞在中。
好きなもの：公園、散歩、ジャグリング
苦手なこと：料理、おしゃれ、あと泳げません