icon A LA CARTYO!

アラフォーからの挑戦状。

広い中国の国内時差 | どこまでいっても北京時間

こんにちは、アラフォーマンです。
今日は時差について考えてみたいと思います。時差と言っても国と国との時差だけではなくて、一つの国の中での時差について注目していきます。

(ちなみに、日本と中国の時差は1時間です。日本が14時であれば中国は13時です。北京でも上海でも香港でも同じです。それが知りたくてこのページに来る人も多いようなので冒頭に書いておきます。)

時差

タイムゾーンの一覧図

時差というのは、地球上の地域ごとで時計の時間が異なるシステムのことです。
例えば東京が14:00の時には、キルギスタンは11:00、デンマークでは06:00になります。

何で時差が生まれるかというと、地球が丸いからですね。ニューヨークの上に太陽が来ている時、反対側の東京では太陽の全く見えない夜の時間ということになります。

時差の基準点はロンドンに定められました。グリニッジ天文台というところです。
これより東側にある地点では「ロンドンよりもどれだけ時間が早い」、西側にある地点では「ロンドンよりもどれだけ時間が遅い」というように表します。

日本の時間

日本の時間は兵庫県の明石を通る経線を基に定められており、基準時間との時差は+09:00です。ロンドンよりも時計が9時間早いということですね。
お隣の韓国や南半球ではインドネシアの東側も同じタイムゾーンを共有しています。日本からこれらの国に行く場合、時差は発生しません。

日本は全国で同一のタイムゾーンを採用しています。東京が12:00であれば、大阪でも福岡でも札幌でも那覇でも12:00です。

それでも東西に広がりを持つ国であるため、時計の針が指す時刻は同じでも、その東と西とでは隠れた時差が存在しています。
夏、18:30と言えば東京ではもう薄暗いですが、福岡ではまだお日様が照っています。時刻に対する太陽の位置の差は40分程度あります。

アメリカやロシアの時間

日本の様に国土が狭ければ同一のタイムゾーンを使っていても不便はないのですが、面積が広くなるに連れてそうも言ってられなくなります。
離れた地域で同一のタイムゾーンを採用している場合、同じ12:00でも東側のある地域では夕食の時間、西側のある地域では朝食の時間ということになり得るからです。何を言っているか、少し混乱しました?そうなんですよね。そうならないように、12時は太陽が真上に来る時間であってほしいのです。

例えば、陸地面積が世界3位のアメリカは国内大陸部分(アラスカ、ハワイを除く)に3時間の時差を持っています。東海岸のニューヨークが18:00の時、西海岸のロサンゼルスでは15:00になっているわけです。ハワイまで考慮すると、同じ瞬間は13:00ということになります。

ロシアの場合はもっと顕著です。
世界一の国土を持つ上に、その土地は東西に広く広がっています。そのため、国内で採用しているタイムゾーンはなんと11個。モスクワで14:00のときには、東端ではもう24:00、一足先に日付が変わる瞬間を迎えていることになるわけです。

中国では北京時間

さて、アメリカとほとんど同じ面積を持つ中国の場合はどうでしょうか。

中国国内の時差

まずは首都から見ていきましょう。
中国の首都は北京ですね。北京は中国の中ではかなり東側にあります。日本に近い側です。

ここでのタイムゾーンは+08:00を採用しています。日本との時差は1時間、やはりお隣の国という感じです。

一方、新疆ウイグル地区は中国の中で西よりにあります。北京とは相当離れたこの地域、そこでのタイムゾーンはどの程度を採用しているでしょうか。

実は、中国は国内全土で同一のタイムゾーンを採用しているのです。
北京で07:00であれば上海でも07:00、遥か西の彼方、日が昇る前のウイグルでも同じ07:00です。

中国は国内全土で同一のタイムゾーン

実時間とのずれ

とは言え、地球が球体であることの影響は避けられませんから、北京に合わせられたこの北京時間は、西側地域では多少のずれを生み出すことになります。

5月のある日を例にとれば、朝7時はまだ日の出前の暗い時間で、夜の21時でも昼間の様に明るいのです。
東京の時間感覚とは太陽の位置が3時間もずれています。

ウイグルはベトナムよりもずっと西側に位置しながらそこよりも遅い時間軸を採用しているという、何とも不思議な状態なのです。

国境を越えると

中国は広い国なのでいくつもの国境を抱えていますが、その一つにキルギスとの国境があります。

この国境のイミグレーション、お昼休みが13時から16時までとちょっと不思議な時間帯なわけですが、隠れ時差を考慮するとちゃんとお昼の時間であることがわかります。-2時間のずれがあるので、太陽の位置的には11時から14時です。ちゃんとお昼の時間帯になりました。

国境を越え、キルギスに入国した瞬間に時計の針は2時間戻ります。18時だと思っていたのが実際には16時でした。何だか得した気分になれますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ところ変われば時変わる。午後12時は正午ですが、お昼じゃなくてまだ朝の地域もあるのです。面白いですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です