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アラフォーからの挑戦状。

天津空港放浪記

2019年5月27日(月)

少し寒いな。そう感じて目を覚ますと、そこは空港のベンチでした

天津空港

目が覚めて時計を見ると午前5時前でした。3時間ぐらい寝れたみたいですね。上出来です。

次のフライトは07:15発、再び天津航空でウルムチ行きです。次もまた4時間程度のフライト時間なので、僕はきっとよく眠ることでしょう。

搭乗ターミナルのオープンを待つ

天津空港には国際線ターミナルとターミナル2(国内線用)があるみたいです。次の便は国内線なので搭乗ターミナルはターミナル2です。
今いる到着ロビーから、上に行く階段には「国際線ターミナル」と書いてあり、ターミナル2は斜め前方への矢印↗と書いてありました。

そちらへ少し歩いてみると、まだシャッターが降りています。今はクローズしているみたいですね。朝が来たら開くのでしょう。もう少し待つことにします。

6時になると電光ボードに灯がともり、後ろのケンタッキーも開店準備を始めました。動き出す気配がしますね。ターミナル2へのシャッターはまだ閉じています。
そう言えば到着し時にいた仮眠仲間の中国人の方たちはいつの間にかいなくなっています。動き出した地下鉄で帰ったのですかね。お疲れさまです。

さて、そろそろ時刻は6時半に届こうとしています。しかしまだシャッターは閉じたままです。
はて、ちょっとおかしいぞ。フライトの時間は07:15です。1時間前にチェックインカウンターがが空いていないなんて、そんなことがあるでしょうか。中国ならそんなこともあるかもしれませんけど。

あ、もしかしてターミナル2へはここから行けないのでしょうか?はっとそう思い、近くの清掃員のおばちゃんに聞いてみます。
案の定、おばちゃん上を指差しました。2階へ行けと。あの「国際線ターミナル」の階段から?と聞くと、そうだと。それなら階段に「国際線ターミナル&ターミナル2」と書いておいてほしかった。何で矢印が違う方向を向いているんですか!

現在時刻は06:26。07:15のフライトまであと49分です。少し急いだ方が良さそうです。

チェックインカウンターはどこ?

国際線ターミナルへの階段を上がると見慣れた空港の景色が広がっていました。だだっ広い空間をみんながスーツケースを引いてアリの様に歩き回っています。

これはまずい。チェックインの列にも並んでいるかもしれません。あと47分。急がないと。

「ターミナル2↑」の案内表示に従って、今度は迷わずターミナル2へたどり着けました。
チェックインカウンターの案内板でウルムチ行きを探します。
07:15ウルムチ行き。無い。07:15ウルムチ行き。無い。え、なんでなんで?ウルムチ行きが載ってないよ?

予約確認メールを見返して時間を確認します。
07:15、合っています。5月27日、合っています。確かに今日のこの時間です。しかし案内板に見当たりません。フライトまであと44分。焦ってきました。

その時、上の方にウルムチ行きがあるのに気が付きました。
06:55発、GS7839便。

あ、これだ!
そうだった。そう言えば、この間フライト時間の変更通知が来ていた気がします。届いたのは旅行中だったか、慌ただしいときだったのですっかり失念していました。便名も確かにあっています。
というか、今は06:32。いきなり離陸まであと23分になってしまった!

いよいよもってまずい。果たして間に合うのでしょうか?

駆け込めチェックイン!

駆け足でチェックインカウンターに向かうとやはり列ができていました。え、列ができているってことはまだ間に合うのか?あ、でも行き先が書いていない。ウルムチ行きだけじゃなくて天津航空全ての便のチェックインだったらもうアウトじゃないか。慌てていて考えがまとまりません。

どうすれば良いか、列の後ろにいた係のお姉さんに予約を見せて尋ねます。お姉さん、にこやかに「ウルムチですね。G3からG8のどれかに並んでください」と。
緊迫感のない笑顔が僕の不安を加速させます。多分、時間が差し迫ってることが伝わっていません。でも、フライトの時間が変更になったとか僕には説明できないですし、もう並ぶしかなさそうです。
時計は06:37、離陸まであと18分です。これはもう···

チェックインカウンターの列に並んで奇跡を待ちます。前に並んでいるのは4,5組程度。意外とさくさく進んでいきます。国内線だからチェックが速いんですね。
待っている間に周りの案内を見回します。中国語なので何を書いているか半分ぐらいしかわからないのですが、「搭乗40分」と「保安15分」というような記載がありました。これ、チェックインは40分前に締め切るということじゃないですか?既にあと13分です。

列が進んで、僕の番が来ました。いかがでしょう。I’m late (遅れました)と言いながらパスポートを渡します。あと9分。

無表情で処理を始めるお姉さん。キーボードをカタカタと打ち込んでいきます。あれ、これ手続き進んでるのかな?ゲートに走ってとか言われるパターンなのかな?と淡い期待を抱かせたのも束の間、途端に、これでもかというぐらい渋い表情になって言いました。You’re late.
知ってました。だって離陸まであと8分ですから。

ウルムチ行き06:55発、GS7839便、チェックインできませんでした。

さて、どうするの

搭乗できないということ、覚悟はしていましたが、やはりがっくりきてしまいます。
ウルムチ行きに乗れないとなると当然午後のウルムチ→カシュガルにも間に合いませんし、今日の宿にも到達できませんし、明日以降も予定が色々めちゃくちゃです。

まぁそれは仕方がありません。ターミナルの場所を間違えたのもフライトの時間を間違えたのも全部僕のミスです。文句は言えません。諦めます。

ただ、困ったのは、天津空港のフリーWi-Fiは電話番号がないと繋げないことです。
言葉も満足に通じない土地です。お金はまだ1元も用意していません。まずはどうにかしてネットを探さないといけません。

さらに、もしネットにつなげられても、中国ではグーグルが遮断されているんですよね。ヤフー検索も使えません。得られる情報が本当に限られてきます。検索エンジンが使えないと、どうやって航空会社のHPにたどり着けば良いのかもわかりません。

これからどうしましょう。どうやってリカバーしましょう。
睡眠不足の頭ですっかり困り果ててしまいました。

カウンターの脇でがっくりとうなだれていると、係のお兄さんが「あなたは中国人か?」と聞いてきました。
それ、何か関係あるのかなと思いつつ「日本人です」と答えると、ついてこいと促されました。

向かった先は天津航空のチケットカウンターです。そこで彼は「振替えの便でも良いか?」と聞いてきました。

何ですと?振替えの便?
状況がよく飲み込めない僕に、彼はもう一度尋ねます。「ウルムチ行きの別の便に空きがあれば振替えでそれを手配するが、それで構わないか?」と聞いてきました。

あぁ、もちろんです!願ってもない申し出です。
早速お願いして便を調べてもらいました。

CZ6894便に振り替えてもらいました。谢谢!

そうして見つかったのが、中国南方航空08:45発のウルムチ行き。これなら午後のウルムチ→カシュガルの便にも間に合いそうです。文句のあるはずがありません。
さらに、追加運賃は振替え扱いなので無料だと言われました。至れり尽くせりとはこのことです。こんなに優しく対応してくれて良いのでしょうか?とにかく助かりました。ありがとうございます。

無事、ウルムチへ出発

というわけで、ひやり、ハラリ、ガックリ、ほろりときましたが、無事にウルムチ行きの便に乗せてもらうことができました。

08:45発 ウルムチ行き

中国南方航空は中国のフラッグキャリアの一つだからか、フライト中に食事も出てきました。飲み物も何度も持ってきてくれます。予約していたやつよりランクも上がって、これ、完全に得してしまいました。
失敗もどう転ぶかわかりませんね。今回は本当に助かりました。暖かく対応してくれた方々に感謝です。谢谢你。

お食事も付いていました

次回はウルムチで乗り換えを経て、シルクロードの街カシュガルに到着の予定です。

コメント

  • Saoriさん、こんにちは。
    応援メッセージありがとうございます。

    日に何人も訪れないような小さなブログですが、読んでくれている人の声が聞こえてとても励みになりました。

    ブログを書くのは思っていたよりずっと大変でした。なかなかエネルギーが必要ですよね。気負わずに、のんびりと付き合っていきましょう。

    これから文章や写真の腕もみがいていきますので、お母さんとご一緒にまた見にきてくださいね。

  • はじめまして。
    いつも楽しく読ませていただいています。私の母もブログを見て応援しています。

    私もブログをやってみたく始めましたが全く続かず苦闘中です。

    アラフォーマンさんの分かりやすくてワクワクするようなお話を楽しみながらも、ここで初めて知ることも多く、大変勉強になります。これからも応援しています。

    これから無事に楽しい旅が続きますよう祈っています。

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