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アラフォーからの挑戦状。

日本語パートナーズ経験者と話す会に参加してきました

ちまたを騒がす日本語パートナーズ、みなさん興味はおありでしょうか。

東南アジアの国々で、学校の日本語授業のお手伝いをするというボランティアプログラムです。日本語教育の資格は特に問われないというものの、実際にどんなことをやるのかイメージもできずちょっと不安があったりしますよね。お金は?生活は?授業はうまくできるの?
今回はそんな日本語パートナーズの実態を探るべく、経験者と話す会というものに参加してきました。

経験者と話す会

国際交流基金アジアセンターが公式に行っているイベントで、日本語パートナーズで派遣されてきた先輩方と直接話すことができます。説明会では聞けないようなちょっと突っ込んだ話も聞けますよ。

僕は2019年2月23日に東京で開かれた会に参加してきました。定期的に行われているわけではないようで、次回の開催がいつになるかはわかりません。

これまで開催された会場は東京、大阪に加え、以前は福岡、今回は仙台もありました。次はどこになるでしょうか。

(参加した)イベント概要

日時:2019年2月23日(土) 14:00-15:30

場所:国際交流基金本部オフィス (東京の四谷)

参加者:30名

経験者:5か国 各1名 (インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア)

内容:始めに国際交流基金の方から事業について簡単な説明があり、そのあと30分×2回のセッションで好きな国の話を聞くことができます(人数が偏っていれば調整されます)。国ごとに5つのシマのテーブルに分かれており、それぞれ経験者1人と参加者4~7人ぐらいで話をします。最後に簡単なアンケートに回答して終了です。

全体の評価

とても良いです。すごく役に立ちます。
結構期待して参加させてもらったんですけど、その期待を上回って色々なお話を聞かせていただけました。

やはり高倍率の応募で選ばれてきているだけあって、みなさん人間力が相当にお高いのです。話も上手だし、人柄も良さそうだし、真摯に取り組んだんだろうなというのが窺えて聞いていて楽しかったです。30分はあっという間に過ぎていきました。

話の内容

他のパートナーズとの関係、学校以外での生活、旅行、授業で困ったこと、日本語クラブでの活動など、色々なお話を聞かせていただけました。
日本の若い女性は非常にモテるらしく、いきなり求婚されたなんて裏話も飛び出したり。大変だったのは病気とか洪水とかだそうです。言語は半年ではそれなりにしか喋られるようにならないけど、それでも何とか楽しくやれるそうです。

ちなみに話をしている最中は、部屋の中には国際交流基金のスタッフがいますが、少し離れたところで写真を撮っていたりで、会話の内容を聞いていることはなさそうです。公には聞きづらいことも落ち着いて何でも聞くことができますね。

経験者紹介シート

参加者には経験者紹介シートというのが配られています。このシートでは、経験者が「日本語の授業ではどのようなことをしましたか?」「派遣期間中の辛かったことは?」「活動で得たものは?」などという質問に答えてくれています。が、これは通り一遍の内容で、ほとんど意味がないですね。5人とも同じようなことを書いていて退屈です。
文章に書き起こすと下手なことが書けなくなるのはしょうがないですね。やはり話す会に参加して直接話を聞くことが大事だと思います。

都会か田舎か

経験者だけではなく、他の参加者さんの声も色々聞けました。派遣先については、ホーチミンとかジャカルタとかマニラとか、都会に行きたい人が多いみたいですね。
経験者さんが言うには、田舎だと英語が全然通じないこと、病院が使い物にならないことが大変だそうです。都会だと学校が多いので、同期のパートナーズが近くにたくさんいるということも大きなメリットのようです。
それを聞いても僕は断然田舎を希望しますよ。

どんな人が選ばれているか

これは僕が勝手に感じたことですのであまり当てにはならないんですけど、派遣者は「お堅い人」が選ばれているなと感じました。

誤解しないでほしいのですが、これは暗い人とかくそまじめな人といったマイナスの意味で言っているわけではありません。
しっかりとやるべきことをやって、常識と責任感を備えていて、トラブルを起こしそうにない人。いわゆる優等生タイプの人ですね。それが前提としてあって、それに加えて人柄の良さとか情熱とかが見られているのかなという感じです。

これは日本語パートナーズの性質を考えれば妥当かもしれません。何と言っても国のプロジェクトです。国の代表として行くのだから、トラブルは極力避けたいところですよね。ずば抜けた魅力の人よりも、そつのない感じの人が求められているように感じました。

事前に説明会への参加がお勧め

国際交流基金の方が「説明会に参加したことがあるか」をたずねていましたが、会場に来た人たちの半分程度が行っていないようでした。これはもったいないと感じました。
なぜなら、説明会の方が日本語パートナーズ事業の説明が多くて概要をつかみやすいからです。

説明会では、国際交流基金の説明、日本語パートナーズ事業の説明、日本語パートナーズ経験者からの内容紹介、Q&Aという内容が組まれています。本当に全体を一通り説明してくれるので、どういう事業なのかとか、応募には何をすれば良いのかとかを理解できます。
ただ、経験者の体験談やQ&Aはそれほど時間が用意されているわけではないため、表面的なお話だけで終わってしまう感があります。もう少し話を聞けたら良いのに、と少し物足りない感じなのです。

そこで話す会に参加すれば、聞きたいことをしっかり聞ける時間があるし、少し突っ込んだ話もできるしで、説明会で不足していたことを補うことができます。この、「聞きたいことがある」状態で参加した方が、話す会の効果は何倍も高まると思います。

話す会を最大限活用するために、できる限り事前に説明会に参加しておくようにしましょう。説明会についての詳細は説明会に行ってきましたをご覧ください。

個人的な体験談

注:この先は特にみなさんに役立つ情報はありません。時間を浪費する恐れがありますので、お忙しい現代人はそっとブラウザをお閉じください。

良いですか?警告しましたからね。
それでは、お時間が許す限りおつきあいください。

選ばれしもの

国際交流基金のオフィスにやってくるのも説明会やら面接やらで3回目。もうすっかり慣れたものです。そして多分これで最後かな。寂しいね、ホントに。
2階への階段を上ったところで受け付け。面接のときの人がいたら気まずいなーと思っていたけど、知らない方でした。良かった。ホッと胸を撫でおろします。

話を聞ける2か国のうち、最初の国は希望が通ってベトナム。席に着くと、僕が一番乗りでした。
すぐにイケメン20代の男の子がやってきたので挨拶をします。

アラフォーマン「こんにちは。ベトナム希望なんですか?」

イケメン「あ、はい。今回の募集で採用されたんですよー」

Jealous!!
なんてことだ、今日初めに話す相手が僕を蹴散らしてベトナムへの切符を手に入れた輩だったとは。
何とも皮肉な巡りあわせだ。嫉妬の炎が止まらない。
でまぁちょっと話していたんだけど、意見はしっかりしているし、真面目そうだし、さわやかイケメンだし、そりゃ選ばれるわけだわ。国際交流基金の人もしっかりみていますね。納得。

笑顔

さて、開始時間になり国際交流基金の方が概要の説明を始める。
まず、本日のスタッフの紹介から。背の高い男の人、なんか見たことあるんだけど…。

間違いない、面接のときにみんなに笑顔を振りまきながら質問していた面接官の男だ。今日も笑顔だ。あの優しい顔の裏で、みんなに幸せを届けますよという態度で、しゃあしゃあと僕を切り捨てやがったんだ。笑顔の裏に冷徹な本性。
あなたのこと信じてたのに!許すまじだよ全く!

とか言ってみたけど、面接のときにその物腰に助けられたのは事実。彼がいたおかげで少し落ち着きを取り戻せました。いつも笑顔の人は尊敬するよね。
そもそも、面接でうまく話せなかったのは僕の実力不足。それを落とすのが彼の仕事。逆恨みする理由もなかったな。失礼しました。

スタッフへの道

最後に紹介された国際交流基金のスタッフの女性、つい先日別の場所で見かけたような。それは確かEPA日本語教師の説明会

その時の話では、日本語パートナーズに派遣されて、そのあとEPAで2期派遣されたと言っていた。それが今日はスタッフ側に。一体どういう立場なんだろう?と気になり、話を聞きにいってみた。

アジアセンターのプログラムで何度も派遣されたことで、今度は派遣者を支える側になりたいと思いスタッフの募集に応募したとのこと。
なんとまぁ、素晴らしい志です。頭が下がります。

ちなみに日本語パートナーズは未経験者を優先的に派遣しますが、EPAは経験のある方が優遇されます。それは業務の内容の違いによるもので、お手伝いではなく先生として派遣されるEPAは、それだけ責任が大きい役割なのだということがわかりますね。

ベトナムさんとの再会

配られた資料にを見ていて、おやっと思った。このベトナム経験者の人、説明会で話してくれた人だ。

僕は説明会に3度参加して計6人の経験者から話を聞けた。そのどれも参考になったのだけど、このベトナムさんの話が一番印象に残っている。
行動力のありそうなお姉さん(多分アラフォー)で、ベトナムの魅力を目いっぱい語ってくれた。困ったことも語っていたけど、それも含めて惹きつけられた。僕がベトナムを第一志望にしたのはこの人の話を聞いた影響も少なからずあった。

楽しいことを楽しそうに話す人に僕は弱い。素敵な人だと思う。

ベトナムさんは今日も元気いっぱいで、ベトナムでの生活を活き活きと語ってくれる。それが実に楽しそうで、現地の中高生たちも絶対この先生のことを好きになっただろうと思わせる語りっぷりだ。
やっぱり国際交流基金は見る目があるんだなと思った。悔しいけど、ちゃんとした人を選んでるよ。

そしてその光の前で、眩しくて、自分は消えてしまいそうになる。

いかんいかん、まだ日本語パートナーズへの未練が尾を引いてるな。
僕は僕の場所に行く。それしかできない。できることを、やりますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
個人的には非常におすすめ度の高いイベントです。次回の経験者と話す会はいつ開催されるかわかりませんが、チャンスがあれば行ってみることをお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。

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